英検1級受験2018年度第1回、TOEIC230、TOEIC-SW 2018/5/13迄の結果

忙しさにかまけて、前回の更新からかなり時間がたってしまい、各テストの結果が積みあがってきたのでメンテナンス不能になる前に結果を書き留めます。
前回の更新から、英検とTOEICが3回、TOEIC-SWが1回追加になります。

英検1級一次得点推移(2016年からは換算値)
 2014
1
2014
2
2014
3
2015
1
2016
1
2016
2
2016
3
2017
1
2017
2
2017
3
語彙・熟語1110111114151581517
読 解13151010191522141911
リスニング18191817211720171916
作 文4131616232015201217
合計48575554776772596561
CSE    201419401897190918881888
 2018
1
語彙・熟語17
読 解16
リスニング23
作 文18
合計74
CSE1966

TOEICの成績推移(220回まで)
 190191192193194195196198199200201202
L445395420360405415395445420430400425
R390370385340370410380350435390375335
T835765805700775825775795855820775760
 210211213217220223227230
L440440445385415425450440
R395425370395415370400350
T835865815780830795850790

TOEIC-SWの成績推移
 2014
5/18
2015
5/17
2016
5/15
2017
5/14
2018
5/13
S120110120100120
W140130140150140

前回の受験後、2017年の秋から通訳ガイドの仕事が本格的に入ってくるようになり、実戦が増えましたがそのおかげでテストの方はなおざりになってしましまた。

英検の結果から、CSEスコアでみると1888と過去最低を2回記録したのち1966で留学後で2番目に高い点を出したので下げ止まりから反転したようです。
実は2018年1回目は勉強時間がとれなく成績もあまりよくないだろうと思ったところでしたがリスニングが伸びて全体の底上げに貢献したようです。
2017年の3回目までは過去問と単語を覚えることに注力していましたが、その後は勉強時間もとれないので趣味と実益を兼ねて英語の本を読むようにしました。
もっとも3、4、5月と訪日外国人のシーズンでそれもできなかったのですが、まぁ方向性は悪くないようですのでこれからは英語の本を読むのとNHKのラジオを中心に精進しようかと思います。

TOEICについてはリスニングが安定しているのですがリーディングの点数の変動が相変わらずで、最後の230回目は実は塗り絵(問題のやり残し)が15問ありました。223回は10問で、227回は5問でした。
ちなみに、227回目のリスニング(450点)ではかなり英語が聞けた感があり今までとは異なる次元に立ったようです。点数の差は10点ですが、それ以上の違いがあるようです。

TOEIC-SWは留学直後の点数に戻ったようですが、こちらについてはこれ以上受験するかどうか迷うところです。というのもスピーキングのスコアが120点とありますが、こちらのProficiency Level Descriptors(能力レベル別評価一覧表)と比較しますと『質問に回答し、基本的な情報を提供することができる。しかしながら、しばしば内容は理解しにくい。』とありますが、この『しばしば』がどの程度を指すのかにもよりますが、実際に仕事をしているなかでそこまで悪くはないなというのが実感で、最近では『お前英語うまいな』としばしば(10人中2人程度)いわれることもあり、要するにテストの評価と、実戦からのフィードバックが合わなくなってきているのでいやはや何ともしがたいところではあります。もちろん受験勉強をきちんとすればよいのかもしれませんが、今となっては受験勉強に費やす時間がもったいないのでどうしたものかというところです。ちなみに上手いといわれるようになったのはここ2,3か月で、それ以前は『私の英語はどうですか?』と聞いたら大抵『acceptable(許容範囲です)』という返答をもらっていました。

スピーキングについて仕事上、最近実感したのですが、必ずしも上手く話すことが良いことではないということで、つまり、最近ではアジア諸国の旅行者が増えましたが、彼らの英語力は低い人では英検でいうところの2級ぐらい(TOEICでいうところの600点ぐらい)のようで、そこをターゲットに話をするようになると『分かり易いんだけど・・・英語としては洗練されていない』という風になるようです。
逆にリスニングについては様々な発音やイントネーションの声を聞くので鍛えられているようです。
2018-06-18 | コメント:0件



自動詞と他動詞を考え直す

珍しくの連続の投稿になりますが、下記の記事ですが調べごとのついでに見つけたものです。

ここがヘンだよ、EXILE その1

この記事によるとwishは他動詞だから必ず目的語を必要とする。タイトルのI Wish For youのwishは目的語が無い。従って、この英語は間違いである。という3段論法である。

実はJ-POPの英語の歌詞に対しての批判の論拠の1つに、『他動詞だから~』があるのだが、この他動詞・自動詞というの考え直してみよう。ということです。

ちなみに、私は中学・高校の英語から離れて大分経つので以下の説明は学校で習う英語と違う場合があるので、中高生の方には以下の理解はお勧めしません。あくまでも実務的に英語を使う場合に自動詞・他動詞をどう理解すればよいかという話をします。

自動詞とは目的語を取らない動詞です。

I went.

他動詞とは目的語を取る動詞です。

I have a pen.

He gave me chocolate. 彼は私にチョコレートをくれた

ここでいう a pen とか me, chocolateが目的語になります。ちなみに目的語が2つの文はなじみがないかもしれませんが、『彼が私にチョコレートをくれた』、『彼が私にチョコレートを買ってくれた(He bought me chocolate.)』等、結構使える構文だと理解できます。

というわけで、英語の場合、文には目的語が0,1,2個の場合があるということです。そしてその個数は動詞によって決まるということです。
さて、ここまで説明しますと、『wishは他動詞だから目的語を取らないとダメ』という話になりそうですが、もう少し話ますと、

他動詞であり自動詞でもある動詞がある。wishはその一例。ということになります。つまり、

I wish

I wish 目的語

両方OKです。つまり文法上はI wish for youはOKとなります。ここまで話すと"for you"の解釈が必要となりそうですが、これは動詞wishを修飾するもの(この場合、副詞句)になります。この辺りは機会があればお話ししたいと思います(これはこれで厄介なものになります)。

以下、整理しますと英語の文法(平叙文)は、

主語 動詞 目的語1 目的語2

となり、目的語の数は動詞によって異なります。が、動詞が決まれば数が決まる訳でもないということです。そして、もちろん使う動詞と文脈によりますが、目的語は省略できることが多いということを知っておくと英語を学ぶ上で少し気が楽になります。

さらに、場合によりますが主語も省略可能です。動詞に関しては省略できないのか?という話がありますが、ややこしいのでこの議論は止めておいた方がよいです。結論としては文の骨格を決めるのに動詞が関わっているということになります。

話が逸れたので戻りますと、文法上、自動詞と他動詞を区別する意味はあまりないということなり、ましてや『他動詞だから目的語が必ず必要』という議論は多くの場合文法上は無意味です。
ちなみに、私のお気に入りの英英辞典(http://www.dictionary.com/)では、自動詞、他動詞という区分ではなく、with object / without objectという扱いになっています。
ここのwith objectが他動詞、without objectが自動詞になります。そして辞書を引けば多くの動詞は自動詞であり他動詞であることもわかるでしょう。ちなみにテストでは必ず目的語を取る動詞とか、一見他動詞に見える自動詞(ある意味例外の動詞)が出題されます。つまり動詞を覚える時はこの辺りのバリエーションを覚える必要があり、マメに辞書を引くことが大事ということになります。

この項の最後になりますが、リンク先の記事では"I wish for you."の使用例は無いと豪語されていましたが、I wish for you lyricsのキーワードで検索すれば、I wish for youというタイトルを持った曲がごろごろ釣れます(ざっと見て3つありました)。全ての意味をチェックした分けではないですが、少なくとも"I wish for you"という言葉は音楽界では割とポピュラーなようです。元記事の方は何をどう検索されたのでしょうかね。

さて、話がここまでで終われば英語というのは楽なのですが、実はこれで終わらないのが英語の難しいところになります。次回(ヒマがあれば)日本人にとって英語の自動詞・他動詞の恐ろしさの例を紹介したいと思います。

2017-09-30 | コメント:0件



ネイティブ信仰を考える

ちょっと前に久しぶりに絡まれたので改めて記事でも書こうかと思っていたのだが、地味に忙しくなってきてそれどころではなくなったのだが、ちょっと思うところがあって久しぶりに投稿してみる。コンピュータネタではなく英語ネタなんですが・・・。

色々と調べごとをしていてとあるサイトに行きついた。そのサイトは英語のネイティブスピーカーがやっているらしく日本人が犯す英語の間違いを取り上げていた。その一つに、とある通信会社が使ったキャンペーンのキャッチコピー

walk with you

が間違っているというのがあった。その主張ではwalkは(命令形の)動詞ということで

貴方と歩け

というような意味になるから間違いだということらしい。

さて、実はこのキャッチコピーですがCMを見れば解るとおり、『貴方と歩け』でも問題ないでしょう。実際にCMでは俳優さんが携帯ということでその俳優(携帯)と人が共に歩くシーンが映し出されている。言葉としてはしっくりとこないが、インパクトがありCMのキャッチコピーとしてはありかと思う。

もう一つの解釈として、

貴方と歩く

という方が日本語としてはしっくりとくるが、ネイティブにはこの解釈は間違いということらしい。もっとも

Walk with you.

だったら、『貴方と歩け』としか解釈しようがないのでご指摘はごもっともだが、

walk with you

である。これ如何に?と思って検索してみると面白いものを見つけた。Edwin McCain - Walk With You これはアメリカ人のシンガーソングライター、Edwin McCainの歌であるが、そのWalk With Youは、

I’ll take this slow sweet walk with you

の略のようで、この場合はwalkは『歩み』とか『散歩』とかの名詞となる。
ということは、どうやら、walk with youは

貴方との歩み

とも解釈できる。もっともこの場合、a walk with youとなるか(?)。また、かの有名な方たちの曲、Walk With You - Ringo Starr & Paul McCartney であれば、タイトルのWalk With Youとその歌詞、

When I walk with you

から、元の文は

貴方と歩く

とも解釈できる。

ということで、どういう意図でこのキャッチコピーを作られたのか気になるところではありますが、どうやら、きちんと調べて作ったコピーであるようです。
こういう英文を見ると日本人全体としては昔と比べて英語力が上がっているような気がする。私は関係者ではないのでこのキャッチコピーの意図は良く解りませんが、たとえネイティブスピーカーであっても『間違っている』と切って捨てられる筋合いのものではないようである。

要はネイティブスピーカーと言ってもその英語力(いわゆる国語力としての読解力)は千差万別で、日本人でもおかしな日本語を使ったりおかしな解釈をする人がいるのと同様に、ネイティブスピーカーであっても時としてきちんとした評価ができないのは当然と言えば当然のようです。
ということで、我々英語学習者はネイティブスピーカーだからといって言うことを鵜呑みにしないように気をつけねばならない時代が来たようだ。

また、中学校や高校の英語の授業では、『英語では主語は省略しない』と教わったが、実際にはちょいちょい主語を省略することがある。過去形でかつ主語がIで口語の場合は省略されることがある。例えば、

Where did you go? (どこへ行っていたの?)

Went to the gym. (ジムに行っていた)

という会話は私もやっていた。が特に咎めらることはなかった(もちろんその他の間違いはガンガン指摘されていたが・・・)。

で、他の人はどういう感じなんだろうと、こちらの議論を見てみると、

質問者: Hope thatというようにI hope thatのIを略すときあるよね?歌なんかでもIが良く省略されるよね。

回答者A: そんなことはない、Hope thatを私は初めてみた。歌の場合、単にあなたがIを聞けていないだけなのでは? まぁ、そういう習慣は止めた方がいい。

回答者B: 命令形の場合、youは省略されるよね。基本は省略しないけど、話し言葉ではIも省略されるよね。(I'll) see you soon.とかね。

とまぁ、こんな感じのやり取りが続きます。ちなみに回答者Aも回答者Bもネイティブスピーカーのようで、実はネイティブどうしで意見が異なるというのはしばしば目にします。これも気を付けなければならない例になりますね。


こういう話をすると誤解を招きかねないので注意の意味で補足をしますと、何か単語を発した時、日本人はそれを名詞として解釈する傾向があるがネイティブスピーカーは動詞(命令形)として解釈する傾向があるという事実は知っておいて損はないとも思う。つまりwalk with youは貴方と歩けという風に取られる場合もあるということである。


さて、一部の読者の為に、"I’ll take this slow sweet walk with you "を訳そうかと思ったのだが、こっぱずかしいので止めておく(訳せないことの言い訳ではないとしておこう)。


追記:後で記事を読み返すと誤解を招きかねないので少し補足しますと、私も含めてほとんどの日本人にとって、英語に関してはネイティブの方がレベルが上で、受け取り側の英語力によっては疑ってかからずにとりあえず鵜呑みにすることも大事です。ただある程度のレベルになると、何も考えずに彼らのいうことを鵜呑みにしてはダメで、そしてある程度正しい判断ができるようになると英語を使って商売してもいいかなという話です。
2017-09-26 | コメント:0件



英検1級受験2017年度第1回、TOEIC220、TOEIC-SW 2017/5/14の結果

忙しさにかまけていたら、我がブログに変な書き込みが来たので対応しなければならないが、その前に放置していた英検、TOEICの結果報告を。
2017年5月、6月にTOEIC-SW、TOEIC、英検を受けた。結果は以下のとおり、

英検1級一次得点推移(2016年からは換算値)
 2014/12014/22014/32015/12016/12016/22016/32017/1
語彙・熟語111011111415158
読 解1315101019152214
リスニング1819181721172017
作 文413161623201520
合計4857555477677259
CSE    2014194018971909

TOEICの成績推移(220回まで)
 190191192193194195196198199200201202
L445395420360405415395445420430400425
R390370385340370410380350435390375335
T835765805700775825775795855820775760
 210211213217220
L440440445385415
R395425370395415
T835865815780830

TOEIC-SWの成績推移
 2014/5/182015/5/172016/5/152017/5/14
S120110120100
W140130140150

英検についてはCSEで見るとスコアの下げ止まりが見られるが、得点では語彙・熟語が悲惨なことになった。ただこの辺りは出題範囲が変わり他の人も出来は良くなかったようで、その調整がCSEスコアに反映されている模様。
もっとも英検1級の場合はCSEスコアの下限が大体この辺りになる(1900点前後)という可能性もある。いろいろ試してみたいと思う反面、そういうのはいいから早く合格しようとも思う。
留学後に都合4回受験したことになるが、残念ながら英検1級の勉強量は下がって行っている。それにつられてスコアも低空飛行になっている模様で、まとまった時間が取れるのがこの夏だけになりそうなので、次回はもう少し真面目に受験したい。

TOEICの方は、Listeningで解答が追い付かず1問パッセージで休憩を取った。またReadingは塗り絵が2問だった。
散々受験して解ったことはTOEICに関しては、
リスニング:全てのパッセージが聞き取れてマークが出来る。→450点前後
リーディング:最後のパッセージまで解けた(特に急ぐとかがない)。→420点前後
で860点(Aクラス)になるようだ。

TOEIC-SWの方は、スピーキングが100と過去最低となりかつライティングが150と過去最高となった。実はマイク調整でスピーキングはいつもボリュームを少し上げていたのだが今回はテストですんなりと通ったのでそのままで(つまり真ん中)で行った。
どうもこれが悪かったらしい(と言い訳をしておく)。『通訳案内士たるもの仮にもTOEIC-SWのスピーキングで100点とは如何なものか?』という思いもあり再受験しようかとも思うが面倒なのでやめておく。

全体を通して思うのは点数にブレがあるようでつまり能力が安定していないということで、更なる精進が必要だと実感した。

留学後、どうしても勉強量は減るのである程度の点数の低下は仕方ないかと思う。ただ、実際にネットの記事を読む場合も以前と比べて格段に快適に読めるようになったし話をしても通じているので、ある程度の点数を取るとこういう実力の向上は点数に反映されない(にくい)のかと思う。
もっともネイティブ発言で聞き取れない場合があるので、まだまだ訓練は必要だと思う。

2017-07-22 | コメント:0件



英検1級受験2016年度第3回、TOEIC217の結果

 忙しさにかまけているうちに、前回の更新から冬が過ぎ、Ryzenが出荷され、桜の季節になりましたが、2017年度第1回の英検の申し込みをしたのですが、2016年の第3回の結果をのせていなかったので、遅ればせながら結果を掲載します。

英検1級一次得点推移(2016年からは換算値)
 2014/12014/22014/32015/12016/12016/22016/3
語彙・熟語11101111141515
読 解13151010191522
リスニング18191817211720
作 文4131616232015
合計48575554776772
CSE    201419401897

TOEICの成績推移(217回まで)
 190191192193194195196198199200201202
L445395420360405415395445420430400425
R390370385340370410380350435390375335
T835765805700775825775795855820775760
 210211213217
L440440445385
R395425370395
T835865815780


前回偉そうなことを言ったのですが、2016年1回、2回、3回と徐々にスコアが下がっていき危機感が出ているのですが、同時に受けたTOEICの成績も芳しくなくどげんかせんといかんと思う今日この頃です。
実は、実際に英検を受けた感覚では手応え自体は変わっていなく点数もライティングが主に下がっているのでテコ入れとしてはライティングを行えばよいかとも思うのだが、リスニングの得点率も良くないのでそのテコ入れも必要かと思う。
TOEICに関しては、例年冬場に成績が下がるがさらに言えばTOEICの勉強はしなくなった上に以前は毎月受験していたが最近では英検に合わせて受けているので、点数が下がるのは致し方ないところかもしれない。

とまぁ、無事に2017年第一回の申し込みを終えたのですが、これで次回の受験で3年経つことになる。当初は2年で合格するはずだったのだが・・・。

と、あまり悩んでも仕方ないので気晴らしに下を見ることにすると、2017年の2月頃のニュースになりますが、京都府教育委員会の発表によると、中学の英語教師でTOEICを受験した74人中730点以上をとったのは16人で平均が578点だったらしい。正直に言いますとこういうニュースを聞くと、

『私を苦しめていた中学時代の英語教師に英語で勝った。』

とある種の程度の低い優越感が出てきてしまうのですが、まじめに『中学の英語教師にTOEIC受験』と考えるといささか疑問点が出てきます。以下、私自身の経験をもとに中学の英語教師にTOEIC730点は必要か?を考えてみましょう。

578点は割と高い

 578点は概ね受験者全体の平均点ということになります。当たり前ですがTOEICを受験しようというのだからある程度自信がある方や意識の高い系の方が受験されるでしょう。このあたりの点数のレベルはC(470-725点)になり、『日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。』ということになります。
私がこのくらいの点(560点前後)の時に『日常生活のニーズを充足する』と言われてもピンと来なかったですが、後から考えるとその位の実力はあったかと思う。実戦がなかっただけだったと思われる。語学留学前のスコアは855点だったが、もっと低い点数で(もっと早めに)留学しても良かったかと思いました。実際に周りの留学者もそのくらいの実力でした。
この点数(578点)ということは基本的な文法はマスターしており、実戦的なリーディングもある程度は出来て、リスニングについても相手が何を言っているかは理解できる。ぐらいの実力になります。もっとももちろん個人差はありますが。

さて、TOEICで578点から730点を目指すには、何が必要かということになるでしょう。
実はTOEICではあまり文法は必要ではないです。全くではないが文法問題はあまり出ないし語彙力や慣れでカバーできる範囲が大きい。もちろん文法のおさらいは必要ですが、日常的に文法をやっているであろう中学の英語の先生には、どちらかというと慣れが必要になるかと思います。
TOEIC受験者で578点ということはリスニングでは問題を聞いている途中で嫌になり、リーディングの問題は最後まで解けないかと思います。これらを改善するにはとにかく数をこなす必要があります。つまり慣れです。ニュースではセミナー受験後にTOEICを受けたとありましたが、私の場合を例にとると、500点中盤から700点を超えるのに概ね3年程掛かりました。1日平均して1時間の勉強だったので1000時間ぐらいの勉強時間になるかと思う。ので、もし教育委員会が本気で英語教師の英語力を上げたいを思うのなら年単位での取り組みが必要になるでしょう。以下、何を慣れる必要があるか、具体的な壁を3つほど説明します。

発音

 発音は本当に苦しんだし今でも苦しんでいます。私が30歳頃に英語をやり直そうと思い英語のテープを聞いた時に、何を言っているのかさっぱりわからなかった思い出がありました。そこから3か月位とにかく聞き倒し、少し自信をつけてTOEICを受験して400点で愕然としました。また、560点ぐらいから700点を目指すときにも、リスニングを再度やり直しました。この時に厄介だったのが中学や高校の時に中途半端な発音の状態で覚えた英単語で、つまり間違った発音で覚えているので、リスニングで聞いても音がその単語に結びつかないことが多々ありました。それを一つ一つ修正する作業が必要になりました。特にカタカナで覚えた英語は厄介で、それは後にも続いていて、ラーニングとかランゲージとかサースデイなんかは留学中に通じないことが発覚して直した。という訳で発音一つとっても時間がかかるということが理解できるかと思います。
発音が出来ていないということはきちんと音が拾えないということで、そういう方は初心に戻って個々の発音記号を覚えるところからやり直した方が最終的には時間の節約になります(というか私は結局発音記号を覚えた)。
・辞書で発音記号を見たときに発音が再現できるか?
・知らない単語を聞いた時にネットで検索できるぐらいに音が拾えているか?
ということになる。もちろん完璧にできる必要はないが、ある程度は出来る必要があります。

私は留学中に『お前は何を言っているのか解らない』と言われたのでスピーチの時に原稿を書いた後に、読み仮名のように発音記号を付けて発音記号を読んでやったことがあった。そうしたら『少しましになったじゃん!』と褒められた経験がある。

ちなみにここまでやっても私の発音は日本語訛りが抜けきってないようで残念ながら誰かを教えるなんて程遠いと思っている。せいぜい会話に困らない程度になっている。
先生として使えるようになるまでにはさらなる努力(または才能)が必要で、730点レベルという教師としては中途半端で使えない能力を身に着けさせる意味がどこまであるかと疑問に思う。むしろALTを充実させた方が良いのでは?と思います。
ただ、英語の発音は悲しいくらいに日本語と離れていて、日本語も完璧でない中学生にそこまで教える必要があるのかとも思える。私が中学の時の頃を思い出すとその当時に例えばネイティブに発音を教えられても多分できなかったでしょうからその後の苦労は変わってなかったかもしれない。つまりやりたい人だけがやればよいかと思う。

文法

 中学英語の文法にも後々苦しめられた。正確には文法というか英語のテストのやり方で、文法を元にして英文に正解不正解を付けるところにある。例えば以下の文を見たときに、何と解釈するかである。

The man standing on the bridge.

多分、中学の英語の先生なら反射的に『isがない!』と思うかと思います。実はこの文は恐らく通じます。というか文脈を考えた場合、

The man standing on the bridge.

と言おうが、

The man is standing on the bridge.

と言おうが、両方とも相手から『それで、彼がどうした?』と言われるでしょう。角度を変えて説明すると上の文は文法的に間違いとまでは言えなくて、いわゆるインコンプリートセンテンス(不完全な文)になっているだけです。ので、以下のように(間違いも含めて)日本語に訳すことができます。

The man standing on the bridge. 橋の上に立っている男。

The man is standing on the bridge. 橋の上に男が立っている。

文法の正しさばかりに目が行ってしまい、気を取られてしますと時には相手が何を言いたいのか見失うことがあります。文法というのは意図や情報を伝えるための手がかりであり○×を付ける為のものではないということです。
さらに文脈と絡めて、『橋の上に立っている男は私の父だ。』と言いたい場合は、それぞれ以下の通りになるでしょう。

The man standing on the bridge is my father.

The man is standing on the bridge. He is my father.

こうしてみると元の上の文がインコンプリートセンテンス(不完全な文)であることが良く解るでしょう。元の文に is my father を足すと完全な文になります。元の文は、間違いではなく、その後に続きがあった事になります。
インコンプリートセンテンスに関連してフラグメント(断片)というものもあります。

The man standing on the bridge is my father.

の文は、

The man / standing on the bridge / is / my father.

4つのパート(フラグメント)に分割できます。英語では(に限った話ではないが)フラグメントの単位で意味を理解していくことになります。フラグメントの理解は重要で、これが次に示す語順の話になります。

語順

 英語の語順は日本語と異なりますが、TOEICで730点を目指すには英語の語順のまま英語を理解する必要があります。つまり

The man / standing on the bridge / is / my father.



男 / 橋の上に立っている / は,です / 私の父

の状態で意味を理解します。かなり違和感があるかと思いますが語順を入れ替えないで、そのままの流れで理解する必要があります。語順のマスターは多くのTOEICの対策本にも書いてあることで、研修でも必要と教わったかと思いますが、私も含めてほとんどの日本人がそうですがこれが中々難しいです。
語順を日本語の順番に戻してから意味を理解する場合、例えるとキーボードを見ながら文章を打つのに似ています。タイプをする場合、キーボードを見ながら打つのと見ないで打つ(タッチタイプ)をするのとではスピードが断然違うでしょう。もちろん訓練が必要ですし最初のうちは却って理解が下がる(点数が下がる)ことになるかと思います。が訓練を続けていくとぐっと伸びるようになります。
語順のマスターですが、私の場合は耳で覚えました。リスニング中にイントネーションに気を付けて英語を聞くと、フラグメント単位でしゃべっていることが解りますので自然とフラグメントを理解できるようになるかと思います(もちろん慣れが必要ですが)。
ちなみに、この能力もマスターするのに時間がかかる割に、英語を教えるのに役に経つのかどうが疑問です。まぁ語順をマスターしないとネイティブと自然な会話ができないのでそういう意味では必要かもしれません。
私の場合は3年ぐらい掛かった上にまだまだ完璧ではありません(まぁ何処まで完全を求めるのかにもよるのですが)。


という訳で、言う方は簡単に730点取れというが、それを達成するのに必要な能力を考えるとはたして教師として本当に必要な能力か疑問が出てきますね。例えば体育の先生に『空中ブランコをやれ』というようなものかと思うのだがどうでしょうか?という話でした。
2017-04-04 | コメント:0件
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