イエスマンで結構

この週末は用事があったので英語のブログの更新ができなかったので平日に更新しようかと思ったのだがあまり勉強も進んでいなくスキップしようか思案していたら極言暴論がアップされていたのでコメントします。

“最凶のイエスマン”SIerはIT部門を滅ぼすか

相変らずの暴論っぷりですが、『日経さんこれっていいの?』と心配になりネットを検索すると、既にその手の本が出版されていました。

日本経済新聞は信用できるか

なるほど親方からしてそうなんだと納得した。

記事についてコメントを

優れた経営者が一番警戒することは、自分の周りがいわゆるイエスマンだらけになって、自分にとって都合の良い情報しか入らなくなることだ。


私の経験では優秀な経営者が警戒するのは『イエスマンを装った裏切り者』でありイエスマン自体は大歓迎である。
もしあなたが経営や管理職の経験がないのならこの記事の言葉をうのみにするには危険が伴う。実際に『経営者はこうあるべきだ!』という信念で社長に意見をしてもいい結果は生まない可能性の方が高い。

ところで記事ではITベンダーをIT部門のイエスマンとしており、そしてIT部門がアウトソースされるとあるが、IT部門をアウトソースする経営者は優秀なのだろうか?
記事の論に従えば、優秀な経営者であればイエスマンのITベンダーを使わないし記事とは矛盾する。ということでアウトソースするような経営者は優秀でないということになる。こういう言葉遊びのような突っ込みはあまり好きではないが、あまりにもIT部門をディスりたいが為に無理くり記事を書きました感が否めない。

また、記事では、
便利使いされていれば儲かるビジネスのため、かなり無茶苦茶な要求であっても、「かしこまりました!」と応じてしまう。
とITベンダーもディスられているが、ITベンダーとして言わしてもらおう。

無茶な要求をズバッと解決したときの昂揚感はお前には解らないだろう

一見、無茶に見えるものでもよく考えればできることがままある。ITベンダーの技術者は奴隷根性で働いているのではなく、無茶ブリを処理する技術力があり創意工夫が好きなだけであるのである。ちなみに、本当にできないことは『できません』と言う。出来ないことを出来るといってもいいことはない。

ちなみに無茶な要求の出元は、ほとんどがユーザー部門でありIT部門ではない。つまりIT部門をスキップしても無茶な要求がなくなることはない。ITエンジニアの中には要求の出元を理解していないことのがあるので注意したいところである。
2015-02-18 | コメント:0件



斜陽産業のCIO?

ヒマになると思ったのもつかの間で地味に忙しくなってきたが、今週も極言暴論がアップされていましたのでコメントします。

これからはIT部員だとCIOになれない

テーマ自体、あまり興味がないのですが、この記事を真に受けて変な方向に走る人がいないとも限らないのと、(あまり言いたくはないが)零細企業とはいえ私も経営者として10年以上に渡ってやってきたので、その経験からコメントしましょう。
例により、いい加減な点をまずは指摘します。

「システムを作る力が失われてしまえば、米国企業などとのグローバル競争に勝てないのに」と悲憤慷慨するもの。これを内製原理主義と呼ぶが、酒飲み話としては相当盛り上がるらしい。
これからはIT部員だとCIOになれないから引用


という風にシステム開発力が失われることを一刀両断していますが、別の記事、窮余のフルアウトソーシングは禍根残すでは、

開発部隊をどうするか。バックヤードのシステムの保守しかやっていないから、運用部隊とともに外に出してしまおう、と考えるのは短絡的。見てきたように、将来の禍根の種になる可能性が高い。それに、バックヤードだけでなく、ビジネスに直結するシステムが必要になったとき、開発部隊の不在は、より大きな問題となる。
窮余のフルアウトソーシングは禍根残す


と真逆の論調になっています。ちなみにこれからはIT部員だとCIOになれないで引用している記事もあるのですが、時系列に並べると、

2013/03/21 「システム内製こそ正義」のたわ言(内製反対)

2013/07/12 窮余のフルアウトソーシングは禍根残す(内製賛成)

2015/02/03 これからはIT部員だとCIOになれない(内製反対)

ということになる。2年に渡って言うことがコロコロと変わるようです。CIOを目指す人は数年に渡って活動をするかと思いますが、そういう長期スパンで考えた場合に参考になる記事ではないでしょう。5年後にどういう主張をするか分かったものではありませんので。
とりあえず、

余計な心配をする前に記事の矛盾を解消しましようね。

と言っておこう。

CIOという職種がなくなったり社長(CEO)が兼任するということであれば、いろいろな理由があるでしょうが、今の日本の状況で一番の理由として考えられるのは、単純にその会社にポストがなくなったのでしょう。つまりその会社が衰退しているだけです。
有名どころでは電気産業の衰退が挙げられます。電気産業ではIT部門を縮小したりアウトソースしているらしいですが、電気産業といえば自動車産業とならんで日本経済を引っ張ってきた産業でしたが、ココに来て国際競争に負けて絶賛リストラ中ということでしょう。

「システムを作る力が失われてしまえば、米国企業などとのグローバル競争に勝てないのに」と悲憤慷慨するもの。これを内製原理主義と呼ぶが、酒飲み話としては相当盛り上がるらしい。
これからはIT部員だとCIOになれないから引用


記事では只の愚痴のように扱っているが、只の愚痴か本当に警告なのかを区別しないといけないでしょう。もし警告を愚痴という風に受け取る経営者がいたらそれはそれでダメでしょう。電器産業の場合、恐らく経営者もIT部門を切る問題点は理解しているが、それ以上に経営が圧迫しているということでしょう。つまり追い込まれている訳ですが、経営というのはトレードオフを決める作業になり、トレードオフの結果IT部門を切っているということになります。
ただし、IT部門とトップマネージメントのどちらの言い分が正しいか、つまり経営判断が正しかったかどうかは今ではなく、これから解ることになります。もっとも円安になっているにも関わらず電気産業の景気のいい話を聞かないのは、国際競争力を失ったということで、電器産業が斜陽産業と化したという証だと思われます。

とまぁ暗い話になりましたが、私の半径3メールのエンジニアに聞いてみましたが『CIO?ピンとこないな・・・』と返されました。私もそうですし、多くのエンジニアがそんなものかと思います。
ITエンジニアたるものCIOを目指すのではなく、結果としてCIOになっていたというふうに精進したいものです。
2015-02-04 | コメント:0件



素人に、『アホ』といわれる、お役人

 今週は『極言暴論』がアップされていた。ゆっくり読んで週末にコメントをアップしようかと思っていたが、英検の結果が良くなく今週は勉強に集中したいので、とっととコメントします。

発注者として最低最悪、公共機関のシステムをどうするのか

何からコメントするか困惑するが、かと言ってあまり時間をかけてもいられないので、決定的な間違いを1つ指摘する。記事の4ページ目の下から2段落目で、政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドラインについて
システムを導入する際には利用部門の業務改革を行うことを義務付けている。全く正しいが、この手の業務改革は民間企業で軒並み失敗しており、ハードルはさらに高くなる。
記事から引用
と言っているがそのガイドラインを見てみたが『業務改革を行うことを義務付けている。』とはどこにも出てこない。近いものでは、『業務の見直し』という章がありそれを引用すると
PJMOは、情報システムの整備を行うときは、制度所管部門及び業務実施部門を中心に、次のとおり検討し、既存の業務の見直しを行うものとする。更改又は機能改修を行うときは、更改又は機能改修の規模、内容等を踏まえ、既存の業務の見直しの必要性を判断した上で、当該見直しを行うものとする。
なお、新たな業務を開始するに当たって情報システムを新規に整備する場合においても、効率がよく、かつ、効果の高い業務となるよう企画立案し、その内容をこの章の5.に規定する業務要件として定義するものとする。
ガイドラインから引用
とあるが、これは『業務改革を行うことを義務付けている。』ということではない。
 いわゆるシステム開発の上流工程では業務分析を行うが、そもそも論として『その業務が必要なのか?』とか『ちょっと業務を変えれば従来システムが使えるのではないか?』ということがある(実際の運用業務開始後でも同様のことが発生するが)。これらは発注時に『なぜそのシステムまたはその改修が必要か?』という質問への回答になり特段リスクの高い作業ではない。こういう話はシステム開発のイロハである。
記事ではガイドラインを熟読したとあるがガイドラインでは『業務改革』という言葉自体が出てこない。
いったい何をどう読んだら『業務改革を行うことを義務付けている。』という解釈が出てくるのか謎だが、少なくとも筆者がシステム開発の素人だということはよく分かった。日常的にシステム開発に携わっているかプロジェクトマネージメントの教科書がきちんと頭に入っていれば、こんな間違いはしないでしょう。まぁ、

自身の不勉強を棚に上げて公共機関に対して『バカ』と言える度胸をほめつつ、「一度、きちんとシステム開発の勉強を行い、発注側および受注側の業務を経験してから評論しましょうね」と言っておこう。

せっかくなので、ガイドラインについてコメントしましょう。
ガイドラインですが極めて基本に忠実な印象があり特段コメントはないですが、抜けているとしたら以下の観点が思いつく。
1.ガイドラインを順守するコスト
2.プロジェクト関係者に対してガイドラインを順守させるリスク
3.ガイドラインにプロジェクトの規模についての観点がない

まず、コストについてですが、ガイドラインの背景および目的には
まさにこの政府情報システムを業務の見直しも通じて効率的かつ効果的に整備及び管理することが電子政府の構築につながり
とあるが、ガイドラインを守らせようとするにもコストがかかる。例えば10人が関わる2時間のレビューを1回すれば少なくとも5万円以上掛かることになるが、プロジェクトを通してレビューにかかる総費用と、レビューをすることにより期待できる費用削減効果を考慮しなければならないでしょう。

次にリスクについて、プロジェクト関係者がどれだけガイドラインを理解しているか?例えば発注者が『業務改革を行うことを義務付けている』と解釈していたらプロジェクトが変な方向に行くでしょう。
その他、官僚的な組織によくあることだがガイドラインを悪用して足を引っ張る人が出てくる。つまりプロジェクト推進派と反対派がいた場合、反対派はガイドラインを盾にとってプロジェクトを妨害する可能性がある(実際そういう現場を見たことがある)。
このように場合によってはガイドラインを守らせることが返ってリスクになる場合もあり得る。

最後に規模の観点について、一般論になるが大規模プロジェクトに関しては充分な準備が必要であるが、小規模なプロジェクトの場合、あれこれ悩むよりやった方が速いこともある。つまり予算が100万円規模の小さいプロジェクトの場合いちいちガイドラインを守るより、別途100万円用意して(つまり計200万用意して)不測の修正に対応してもらった方がうまくいったりする。が、ガイドラインではそのような柔軟性がみあたらない。もっともこれについては国の事業ということの縛りがあるのか、はたまたガイドラインの運用でカバーするということも考えられる。

とまぁ、確かに糾弾されるべきお役人もいるが、的外れな指摘をする素人に『アホ』といわれるお役人には同情するしかない。ガイドラインへの意見でも重箱の隅をつつくようなものもあり、それに対して真面目に対応する様は『ご苦労様』と言いたくなる。
が、だからと言って国民の監視の目を緩めるわけにはいかないのでそういう意味では記事の存在価値はある(中身が残念ではあるが)。
2015-01-26 | コメント:0件



働く人をリスペクトしない社会?

今週は極言暴論がお休みだったのだが、その代わりに記者の眼に記事が上がったらしい。
本当は突発的な仕事が入りちょっとヒマでなくなったのでパスしたい気満々なのだが、私の極言暴論watchを読んでいらしたのかどうか、極言暴論ではなくど真ん中のストレートで書かれたらしく大変参考になるとのことで、こちらも真面目にコメントします。

 この記事を1行でまとめると、とある会社で『IT部門は要らない』と宣告し、その4年後にIT部門を解体したらしい。

らしいというのはどういうことかというと記事では従来あった基幹系のシステムがどうなったのか?置き換わったのかどうかとか具体的なことが今ひとつ見えない。ただ『成功した』としか書いていないのである。
で、調べてみるとその会社はちょうど4年半程前に1600人規模の早期退職者を募集しそしてほぼ実行したとのことである。追加でコメントするとリストラ中に希望退職に応じなかった社員を出向させ、その後、裁判経て和解の結果、出向を取り消した経緯がある。ただ、元の記事にはそのことには一切触れておらずに稀有な成功例というふうに賞賛している。記事を読んで、『ジャーナリズムとはなんなのだろうか?』と疑問を持たざるを得ない。

リストラ等を経験した人は、この4年間に何があったか想像できるだろう。そしてリストラを行う経営者が
『君たちは要らない』
といったら経営の失敗を従業員に押し付けていると思うだろう(今から10数年前に「社員は悪くありませんから」と泣いた社長を思い出す)。しかもIT部門要らないのではなく、IT部門要らないのである。この一字の違いは大きいでしょう。
4年後にリストラが成功したとのことであるがそもそもリストラは短期間(数年間)の成果を追うためのもので、その際にカットした施策が良かったのか悪かったのか、つまり本当の意味でのリストラの成果はもう少し長期的な視点でみないとわからない。大会社の場合、体力がある分、何もしなくてもしばらくは潰れないしリストラの成果も見えにくでしょう。

しかし、リストラする側が経営責任に触れずに『君たちは要らない』と本当に言ったとしたら、要するに働く人をリスペクトしない世の中になったんだな〜と思うばかりである。ちなみに私は正社員だけを擁護しているのではなく、安易に派遣社員や契約社員を切り捨てる社会の風潮に疑問をもっており、また安穏として仕事をしない正社員の方を擁護するつもりもない。が実際に私の半径3メールの経験でいうと仕事をしない人は皆無である。

まぁ、この記事を書いた人に『リストラされたことがあるのでしょうか?』と本当に聞いてみたくなった。
2015-01-24 | コメント:0件



ゴーンがやってるからお前もやれの迷

プロジェクトが一段落して時間にゆとりが出てきましたので。ADPの開発に戻りたい面もあるが残念ながらそれほどヒマではない。しかし、このままだらだらするのも惜しい気がする。かと言って、英語ばかりやるのもそろそろ飽きてきた。
とまぁ何をしようかと悩んでいたら、例の極言暴論に新しい記事が出てた。どうやら週1でアップしているらしい、ということでしばらく極言暴論をウオッチすることにする。

 新しい記事を読みましたが、メディアというのはつくづくいい加減ということを実感した。例えばこの記事を真に受けてシステム部の人がマルチベンダーを止めて失敗しても筆者は責任を取らないだろう。それどころか別の記事のように批判されるだけである。とまぁ、1年半たっているとはいえ正反対の論調の記事をなんのフォローもなく掲載している。
これで『アホ』と煽られても、

わかったわかった。よかったね。

と言うしかない。そしてその記事に同調する人をみるとまったくもって嫌になる。

 この手の話は単純に論じることができないし、『ゴーンがやっているからお前もやれ』という小学生のような理論を振りかざされても全くもって困惑するばかりである。マルチベンダー・価格交渉等のキーワードを考えても実際に価格交渉の現場に遭遇した者としては一言でかたずけられないという思いがある。というわけで私は今までこういう話で一般論を語ってもあまりにもふわっとしすぎて参考にはならないと考えていました。
しかし、だからと言って外野の無責任な発言を放置し、それを真に受けた被害者が出るのも見るに忍びないのでコメントする次第です。
もちろんこの手の記事は、私の記事も含めて、解釈は読み手の自己責任になりますが、まったく検証のない煽り記事を鵜呑みにするよりも、反論にも目をとおして検討した方がより建設的でしょう。

 さてこの極言暴論ですが、ユーザ企業の担当者に槍玉に挙げているが、どうもユーザ企業の担当者を責めることが最近のトレンドになっているようです。
 もっとも、デフレスパイラス真っ只中で頑張っている経営者の方は、営業部門が必死で稼いでる中で、我関せずとばかりに安穏としているIT部門の担当者をみて『アホ』とか言いたくなるかもしれません。
だからと言って、 ベンダーロックインを怖がり、マルチベンダー体制を維持する愚 のような記事を真に受けて、まともに『ベンダーを絞って単金を下げさせろ!』と指示を出しても、良くてその指示をなかったことにされて、下手をすれば却って高くつくようになるおそれがある。その話を当の記事の本人が別の記事 窮余のフルアウトソーシングは禍根残す でしていました。
ロックインの恐ろしさはまさにこの禍根を残す記事にあるとおりです。

 IT関連のリストラで重要なことは人材の見極めかと思われます。IT関連の人材は個々の能力のばらつきが大きいことです。ある意味では営業マンと同じかもしれません。数字が取れる営業マンもいれば、給与泥棒になっている営業マンもいるでしょう。そして給与泥棒の営業マンの首を切れば、売上はそのままでコストを削減することができます。
IT関連の人材も同じようなことが言えます。黙々とシステムを作る人もいれば、一見いいことをいうが実は他人の足を引っ張ているという人もいます。そしてそういう人を切れば成果はそのままにコストを削減することができます。
もっともその人材の見極めが難しいから、ベンダー間で競争させたりする訳ですが、まぁ、私の半径3メートル以内の経験でもみなさん苦労しながらもなんとかやっているようです。
2015-01-17 | コメント:0件
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