働く人をリスペクトしない社会?

今週は極言暴論がお休みだったのだが、その代わりに記者の眼に記事が上がったらしい。
本当は突発的な仕事が入りちょっとヒマでなくなったのでパスしたい気満々なのだが、私の極言暴論watchを読んでいらしたのかどうか、極言暴論ではなくど真ん中のストレートで書かれたらしく大変参考になるとのことで、こちらも真面目にコメントします。

 この記事を1行でまとめると、とある会社で『IT部門は要らない』と宣告し、その4年後にIT部門を解体したらしい。

らしいというのはどういうことかというと記事では従来あった基幹系のシステムがどうなったのか?置き換わったのかどうかとか具体的なことが今ひとつ見えない。ただ『成功した』としか書いていないのである。
で、調べてみるとその会社はちょうど4年半程前に1600人規模の早期退職者を募集しそしてほぼ実行したとのことである。追加でコメントするとリストラ中に希望退職に応じなかった社員を出向させ、その後、裁判経て和解の結果、出向を取り消した経緯がある。ただ、元の記事にはそのことには一切触れておらずに稀有な成功例というふうに賞賛している。記事を読んで、『ジャーナリズムとはなんなのだろうか?』と疑問を持たざるを得ない。

リストラ等を経験した人は、この4年間に何があったか想像できるだろう。そしてリストラを行う経営者が
『君たちは要らない』
といったら経営の失敗を従業員に押し付けていると思うだろう(今から10数年前に「社員は悪くありませんから」と泣いた社長を思い出す)。しかもIT部門要らないのではなく、IT部門要らないのである。この一字の違いは大きいでしょう。
4年後にリストラが成功したとのことであるがそもそもリストラは短期間(数年間)の成果を追うためのもので、その際にカットした施策が良かったのか悪かったのか、つまり本当の意味でのリストラの成果はもう少し長期的な視点でみないとわからない。大会社の場合、体力がある分、何もしなくてもしばらくは潰れないしリストラの成果も見えにくでしょう。

しかし、リストラする側が経営責任に触れずに『君たちは要らない』と本当に言ったとしたら、要するに働く人をリスペクトしない世の中になったんだな〜と思うばかりである。ちなみに私は正社員だけを擁護しているのではなく、安易に派遣社員や契約社員を切り捨てる社会の風潮に疑問をもっており、また安穏として仕事をしない正社員の方を擁護するつもりもない。が実際に私の半径3メールの経験でいうと仕事をしない人は皆無である。

まぁ、この記事を書いた人に『リストラされたことがあるのでしょうか?』と本当に聞いてみたくなった。
2015-01-24 | コメント:0件

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