人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え

最近、燃え尽き症候群真っ只中のそのなかでこのような記事を目にすると嫌になるのだが、まぁコメントしない訳には行かないのでコメントします。

身も心も枯れ果てたIT部門とITベンダーの技術者の末路

相変らずのものすごい極論暴言もとい極言暴論ですが、この記事に同調する人たちがいて、『あー日本も終わっていくのか・・・』と嘆いてしまいす。唯一救いなのはネットを検索すると、ちらほらきちんとした突っ込みを行っている人がいるというところです。

記事についての印象は『まぁー煽りだよな』ということでなぜこんな煽りをするのか? 発言小町の方がもっと面白い釣りを見れるぞ?とあれこれ調べたのですが、なるほどどうやら日経BPさんは本気で人の心配をしていられる状況ではないようです。
以下、売上高と従業員数の推移を見てみましょう。

売上高・従業員数の推移
売上高従業員数
2013386.9億円778人(年末時点)
2012383億円789人(年末時点)
2011387億円796人(年末時点)
2010404.8億円819人(年末時点)
2009428.05億円822人 (2010年4月現在)
2008527.58億円922人(2009年4月現在)
2007533.59億円950人(2008年7月現在)
2006552億円875人(2007年1月現在)
2005550億円(推定)937人(2005年12月1日現在)
インターネットアーカイブの会社概要から

まぁ『出版業界自体が斜陽産業だもんね』と納得するほどの右肩下がりで、思わず『説得力のないIT業界の批判をしているうちにリストラされるのではないか?』と心配になるが、まぁ同調するひともいるのでしばらくは安心か。

ちなみにIT業界の人に限らず個人がスキルアップを行うのはリストラ時代のビジネスパーソンとして当然のことで、具体的に何をするかは人それぞれだと思うが、『大手金融機関のCIO(最高情報責任者)は、役員室でドローンを飛行させた。』という話を聞いてヒマそうで羨ましいと思ったが「凄い」とは微塵も思わない。そんなことは部下に任せておけばいいのにと思う。

ちなみに記事では、

別に「ドローンだ!」「Google Glassだ!」と騒がないのが良くない、と言っているわけではない。そんなレベルの話ではない。例えば、「COBOLで十分」と公言する人が今でも大勢いる。もちろん塩漬け状態の基幹系システムでは「COBOLで十分」なのかもしれないが、技術者個人としてCOBOLだけをやっていてよいのかということなのである。

とあるが、日本ではCOBOLerという言葉がありCOBOLは時代遅れの技術の代名詞となっているが、Javaが出てきてそろそろ20年になるが、海外ではこういう記事が出てくる。

Banks will stick with COBOL because Java has performance issues, claims quality guru Bill Curtis
(タイトル訳:銀行はCOBOLにこだわり続けるだろうなぜならJavaにはパフォーマンスの問題があるから、とすばらしい指導者のBill Curtisは主張)

ページではCOBOLのプログラムがJavaに置き換わらない要因を2つ上げている。セキュリティーとパフォーマンスである。この主張をもって私はCOBOLがJavaより優れているとは言わないし、誤解されないように補足しておくと有名なstackoverflowというITエンジニア向けのQ&Aサイトでは、このような議論は適切でないとしている。Java and Cobol differences [closed]
ただ、仮にCOBOLが本当に時代遅れになったのなら、もうとうの昔に消えているはずである。それがなぜ消えないのかそろそろ冷静に考えた方がよい。
COBOLは2014年にバージョンアップがあった。またCOBOLと並んで批判されるメインフレームも最近見直されている。これらの主張を読めばわかるがCOBOLやメインフレームが必要とされる分野があるということでそれは新しいもので簡単には置き換えられないということになる。

COBOLを擁護する人を『枯れた果てた技術者』と揶揄する前に自身の主張に見落としはないか検証する必要がある。

というわけで、

古い技術というだけでよく調べもしないで劣っていると判断する人には温故知新という言葉を授けよう

といっておこう。
2015-02-26 | コメント:0件

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