優秀なエンジニア

 すっかり年もあけて今更ですが、あけましておめでとうございます。
本当なら、『今週の英語勉強(1/11)』をアップするところですが、一昨年から続いた仕事がやっとひと段落し、あとは残務作業のみとなったので、久方ぶりに味わった達成感が半端なく何もやる気が起こらないので、この3連休は呆けて過ごすことになりそうです。
という訳で某知人から『英語以外のネタも書け』と言われているので最近読んだ記事の感想でも。

解雇が容易になれば、IT部門とIT業界の問題は片付く

極言暴論ということなので一個人の意見と思えばいいのだが、あまりにも疑問が多い記事で、しかもこういう記事を読んで納得する人がいるようで、年明けそうそう、やはり日本は衰退にむかっているということを思い知らされた。

具体的な突っ込みはメカAGさんがソフト開発でやっておられていますのであまり同じことを書くのもなんなのですがコメントします。

この方ですが、以前にもIT部門が没落すればIT業界の大概の問題は片付くで、
あと数年でIT業界の問題があらかた解決してしまうのではないかと楽観している。なぜなら、IT業界に人月商売と多重下請け構造を生み出した“諸悪の根源”である発注元、つまりユーザー企業が大きく変わるからだ。
と主張されています。この記事の掲載が2014年8月なのでそこから数年なので、例えば2020年頃にどうなっているか確認してみたいです。

もっともこの方、舌の根も乾かない3か月後の記事、木村の主張「人月商売や多重下請けは滅びの道」、読者はどう考えるかでは、
結局のところ、「IT業界を変えよう」などと大上段に構えたところで、人月商売や多重下請け構造は変わらない。それよりも、個々のITベンダーや技術者が自分たちの仕事をより良きものにしようとして動いたほうが、はるかに生産的だ。そして、その結果としてIT業界を良い方向に変えるのではないだろうか。読者の意見を精読して、つくづくそう感じた。
前の記事では、『あと数年でIT業界の問題があらかた解決してしまうのではないかと楽観している』言っておきながら、『結局のところ、「IT業界を変えよう」などと大上段に構えたところで、人月商売や多重下請け構造は変わらない。』とまぁ、メディアの方というのはつくづくいい加減な仕事をするんだと思わざるを得ない。

ちょうど私はこの頃、ユーザ部門の方からプレッシャーを受けながら、日々のスケジュールを考え、自分のノルマを実行し、バグが出ればきちんと原因を究明し、使えないメンバーが居れば叱咤激励しながら仕事をしていたが、とりあえず

ITエンジニアがこんないい加減な仕事をすれば直ぐにユーザ部門の担当者からつるし上げを受ける

ということは声を大にしていいたい。

というかこんないい加減な外野に心配してもらうほとIT業界は落ちぶれていないと業界人として言っておこう。

とまぁだいぶ息巻いてしまいましたが、元の主張(解雇が容易になれば、IT部門とIT業界の問題は片付く)に対してですが、解雇が容易になれば、優秀なエンジニアであればあるほど、フリーランスとして働くか、働いたとしても雇い主が考えるようにうまくいかないでしょう。
なぜか、安定がないのなら正社員になるインセンティブが働かないからで、終身雇用の起源をみてもそうだと解る。
例えば、来年自分が首になると予測できれば、プロジェクトが完了する前でも、次のプロジェクトが見つかればとっとと転職するエンジニアも出てくるでしょう。そうなると自社でプロジェクトをマネージメントしリスクを抱え込むよりアウトソース(外注)した方がリスクが少ないことに気づく。あとはコストとリスクの問題になるが、今の日本企業はリスクが負担できなくなってきているので、結局、外注に落ち着くのではと思う。
その他、半径3メートルの例では、昔ベンチャー企業に勤めたとき、社長がエンジニアのコントロールができなくなり会社が回らなくなった経験がある。おもに私の上司にあたるエンジニアと社長がもめたのだが、私は早々にその会社を辞めたが、どちらが悪いか判断できない面もあるが、私はエンジニアというものはコントロールが難しいとその時つくづく思った。

最後に優秀なエンジニアついて一つコメントします。
 IT業界の場合、エンジニアが考える優秀なエンジニアと発注者側が考える優秀なエンジニアの間にギャップが存在することをよく見かけます。言葉を変えますと、エンジニアの自己評価と顧客の評価との間にギャップが往々にしてあります。エンジニアの方は『私は充分仕事をしている』と思っているかもしれないが、顧客にしてみれば『もっと仕事をしてほしい』と思っていたりします。
このギャップについてどちらが正しいのかは、一概に言えませんし、『どこまで働いたらOKか?』という基準がないのも事実です。実はこのことが顧客とエンジニアの間に摩擦を生んでいたりします。
 ちなみに私はこの問題に対してどのように解決しているかというと、他の人よりも仕事を多くこなすことで自分の優秀さをアピールします。つまり、Aさんなら3日かかる仕事を私なら1日で終わるというふうにしています。
 つまりエンジニアの間でも競争原理が働いており、顧客から見た順位を少しでも上げればよいということになる。ちなみに15年程前はそんな競争はあまり重要ではなかったかと思う。技術力というより政治力(営業力)の方が重要であったかと思う。ので『エンジニア間の競争』と言われてもピンと来ない人も多いかと思う。
2015-01-11 | コメント:0件

コメントをどうぞ


『不適切なコメントへの対応』を一読下さい。
現在コメントは承認制となっております。

Previous Page | Next Page