英語学習と自分自身のデバッグ

コロナ禍ですっかり生活が変わってしまいまして、最近ミラーレス一眼レフカメラを買おうかレンタルしようかと思っています。
写真に凝りだして、SNSも出入りしたりしていますが、最近某SNSで、『ソフトウェア開発の会話を英会話教師に求めるのは無理』とか『TOEICは役に立たない』という趣旨の書き込みを目にしました。

この書き込みがどれぐらい説得力があるのかは不明ですが、私自身も過去に同じようなことを言いたくなる気持ちになったこともないわけではないので、書きたい気持ちはわからない訳ではない。

この発言が自分の劣等感をごまかす為にやっているのなら、これ以上は英語力が伸びないので、捨て台詞的に書き捨てたあとは英語学習から離れた方が精神衛生上は好ましいかもしれない。

『何故英語が伸びないのか?』と自問自答した時に『自分の能力不足』というのを認めたくなくついつい『そこまでする必要はない』と自己防衛的に思うようになる。
または、一向に上達しない状況に対して、本能的に『無駄な努力』と思うようになる訳です。

これにより最初の発言『英会話講師にソフトウェア開発の話は無理』とか『TOEICは役に立たない』という発言に陥ってしまう。

英語学習に限った話ではないが何かのスキルを取得しようとすると、自分自身の出来なさと向き合う必要があり、ものすごい劣等感に苛まれるという話である。これが年単位(5年とか10年とか)で続くことになれば、その苦痛は相当なものである。
何年にもわたって自分の頭をデバッグするようなもので、脳がそれを拒否するような感じになる。

巷ではあまり触れられてないが、これが英語力が伸びない一つの理由になります。つまり年単位の勉強のストレスに耐えられない人が多いということになります。

ちなみに当たり前の話になりますが、英語学習において自身が興味を持っている話題(例えばソフトウェア開発)があることは重要であるが、先生にそれを求めるのは違う話になる。自分でYoutubeを見れば幾らでも動画が転がっているのでそれを見て表現方法を勉強すればよい。または相手にも分かる話題(スマホの話とか)を選択すればよい。

TOEICは、色々問題点を指摘されたりもするが、自身の英語力を測るうえでは意外に使えるテストになる。ほぼ毎月やっており、金額も安く、スコア表示で出るのでわかりやすさがある。
一方で、得点を上げるためには難易度の高い問題を解かなければならず、ただ漫然とやっているだけでは得点が上がらなかったりする。
例えば、600点を超えようと思うと600点用に作られた問題を解かなければならない。
TOEICの問題はリスニング、リーディングそれぞれ100問あるが、初級者用の問題から上級者用の問題がちりばめられている。
つまり、点数を上げようと思ったらレベルを上げる必要があり、何年も点数が上がらず嫌気がでることもある。(記録が残っていないのでうる覚えですが、私は500点台を2年程彷徨った経験をした)。
ちなみに、勉強時間でいうと、レベルを上げようと思ったら1日3時間以上勉強する必要があった。1時間はレベルを維持する最低限の勉強時間だった。

もっともTOEICが完璧かというとそうでもない。
過去の私の点数の推移をみると、アメリカ留学前の最高スコアが855で、留学後に受けたスコアが865と10点しか上がっていない。当たり前ですが留学後の方が明らかにレベルが上がっているのでTOEICで測定できないスキルがあることも事実である。そういう意味では確かに500点台でもコミュニケーションが取れる人もいればダメな人もいる。
また、スピーキングに関しては、私の場合は、仕事の特殊性もあり、ネイティブだけでなく、ノンネイティブ相手に如何に通じるかを実践している関係で平易な文法や単語のチョイスになるのでそいうい意味ではレベルが上がりにくい面があり、試験をやればそこまで高得点とならない。

ということで、テスト得点の絶対値に左右され過ぎるのもよくないので自分がどれだけ英語力を必要としているか目標をはっきりとさせることも大事だったりする。
要するに実践が出来ていればテストの点はあまり関係ないということになる。もっとも『実践が出来ないからテストをやっている』ということもあるかと思いますが、留学する時間が無い場合は、今はYoutubeで興味のあるビデオを見るのも実践の一つかと思う。ネイティブ相手なら英会話もよいかと思う。

と長い話になりましたが、まとめますと

・英語学習は時間がかかる。私の場合TOEIC400→850で10年以上、約5000時間はかかっている。
・週1の英会話学習の場合、予習、復習をしなければ効果はない。
・毎日勉強しなければならない、一日最低3時間。
・勉強をさぼるとレベルも下がる。
・毎日勉強しても少しずつしかレベルは上がらない。
・全く聞き取れず、意味が解らない英語を数年聞き続けなければならない。
・どこまで勉強するか割り切りも必要となる。
・私の場合、今の状態になれば、勉強を止めてもレベルが下がらなくなった。

ということになります。
よく中学、高校で6年間英語をやっても上達しない(喋れない)といいますが、せいぜい年間250時間で6年間でも1500時間では出来なくて当たりまえ(出来る人は才能があるだけ)です。

2022-04-30 | コメント:0件
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