[ADP開発日誌]Ver 0.85のリリース

例年4月以降は、仕事にゆとりができるのですが、今年は忙しく(アベノミクスとは関係はなく)、せいぜいゴールデンウィークにメインマシンをWindows8にした程度で、いろんなものができずじまいで滞っているのですが、これ以上放置する訳にもいかないので0.85をリリースします。

主な変更点は以下のとおりです。
・バグフィックス
・パフォーマンスアップ
・Windowsの開発環境をVisualStudio2008 → VisualStudio2012

本来なら0.85というキリのよい数字なので、ロードマップで示している機能(リソースの解放機能)を入れようかと思っていたのですが、アーキテクチャの改修は進んだのですが、時間的な問題でリソースの解放機能は入れずじまいになりました。
ただ、アーキテクチャの改修のおかげでパフォーマンスがさらにアップしました。
また、OSのバージョンアップ(Windows7→Windows8)に伴って開発環境が変わりました。このあたりは別途レポートしたいのですが、多分しばらくは無理でしょう。

例によりベンチマークを行ってみました。

◆Windows上でのJavaScript vs ADP
■マシン
・CPU  Core i7-980X(3.33GHz HT OFF / Turbo Boost OFF)
・メモリ 48GB(DDR3-1600 8GB × 6)
・OS   Windows 8 Pro (x64) 電源管理:高パフォーマンス
 
■結果
28のフィボナッチ数を求める時間
 IE 10(JavaScript)35ミリ秒 
 FireFox 22(JavaScript)70ミリ秒 
 ADP 0.82(32ビット)202ミリ秒 
 ADP 0.85(32ビット)171ミリ秒 

JavaScriptとの対決ですが、桁が違うので更なる改善が必要ですが、少し気になるのが、FireFox22で、以前、測ったときはFireFoxは圧倒的な強さを見せたのですが、ここに来て失速がみられます。なにが要因なのか興味深いところではあります。
ちなみにテスト環境を整備していて気が付いたのですが、CPUのHTがONの状態のときのJavaScript(IE,Firefox共に)パフォーマンスが1.5~2程度低下していました。JavaScriptを高速で動かしたい場合は、HTはOFFの方がよいかもしれません。

◆CentOS6.4上でのPHP,Java,ADP
■マシン
・CPU   Core i7-980X(3.33GHz HT OFF / Turbo Boost OFF)
・メモリ  24GB(DDR3-1066 4GB × 6)
・ホストOS Windows 2008R2(Hyper-V)
・ゲストOS CentOS 6.4(実行環境)

■テストコード
 テスト1:28のフィボナッチ数を求める PHPソース(Test1.php) Javaソース(Test1.java) ADPソース(Test1.p)
 テスト2:10万までの素数を求める PHPソース(Test2.php) Javaソース(Test2.java) ADPソース(Test2.p)

テスト2のPHPのコードですが、Stackoverflowさんのコードを使わせて頂きました。

■結果(timeコマンドのuser部分を抜き出した)
Linux(CentOS6.4 x64)上でのPHP(5.3.3)、Java(1.6)、ADP(0.85)の比較
 テスト1テスト2
 PHP(5.3.3)201ミリ秒 33.5秒 
 Java(1.6) 44ミリ秒  5.0秒 
 ADP(0.82)186ミリ秒  3.7秒 
 ADP(0.85)157ミリ秒  2.4秒 

OS以外は、以前のテストと同様の環境ですのでPHP、Java、ADP 0.82はあまり変化はありません。ADP 0.85は順当にパフォーマンスが上がっていることが解るかと思います。
2013-07-01 | コメント:0件
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