[ADP開発日誌 ]Ver 0.79 リリース

今年、一発目のリリースになります。
ちょっと間が開いたせいでもないですが、結構な修正が入りました。

・Mac OS X 対応
 Mac OS X上で、platfome述語は"MAC OS X"の文字列を返す。
・eval,sandbox述語の追加
 文字列のコンパイル実行(eval)
 コンパイル実行を制限モードで行う(sandbox)
・一括取得の述語、selecta,sqla述語の追加
 結果を全て取得する場合、selectやsqlよりメモリ効率がよい。
・goal節の開始の,(カンマ)が不要になった。
・Linux上でのpipe述語のパフォーマンス改善

大きなところで、Mac OS Xの対応があります。
今年の初売りでMac Book Airを買ったのですが、しばらく放置していましたが、もったいないので少しずつ使うようになりました。

OS Xですが、開発環境構築に結構苦労しました。以下、愚痴がてら簡単な覚書ということで、
私が使ったのは現在の最新の開発環境Xcode4.3とMacPortsの組み合わせなのですが、Xcode4.3をApple Store経由でインストールしたのですが、コマンドラインツールに関しては別途インストールする必要があり、ネットを探し回って、このページにたどり着きました。
要するにXcodeの統合開発環境からPreferencesをたどり、Command Line ToolsをダウンロードすればOKとのことでした。
ネットをみる限りMacの開発環境はよく変わっているらしくそれはそれで良いのでしょうが、コンパイル環境に関して変更するのも如何なものかと思います。ちなみにWindowsの場合、Visual C/C++はコマンドラインツールに関して言えばDOS時代から変わっていませんし、Linuxにしてもgccを使う上では同様かと思います。

また、Xcode4.3の付属のコンパイラはLLVM-GCCと呼ばれるもので、GCCとは別のコンパイラになります。ADPのコンパイル程度でしたら結構互換性は高いようですが、1点苦労したのが、TLS(Thread Local Storage)が未サポートということで自分で、pthread_setspecificを使って実装しました。
『いや・・・オレもTLS使うのはじめてだが、TLSって20世紀から存在したかと思うのだが・・・gccといいながらunsupported target とか言われても・・・。』
と愚痴りながらpthread_setspecificのマニュアルと格闘しました。いやgccなら __thread 一発で終わるのに・・・。

その他、ADPは、unixODBCを使っているのですが、とりあえずバージョン0.79ではMacPortsからunixODBCをインストールしています。
ただ、MAC OS Xの場合、iODBCを使用しているらしくこのあたりはひょっとしたら将来変更があるかもしれません。

MAC OS Xの場合、32ビットOSでも64ビットバイナリが動作可能のようで、実際に試したところ32ビットOS上で64ビットのバイナリが動作したので、64ビットバイナリのみ用意しています。これについては他のプラットフォームにはない長所ですごいと思いました(どうやっているんだろうという疑問があるのですが・・・)。

とまぁこんな感じでまだまだ実験的にサポートした感は否めませんが取り合えず OS Xもサポートするようになりました。
2012-02-28 | コメント:0件

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