マルチスレッド&アセンブラプログラミングをしてみる(ドラフト)

 多コアCPUのコアを使い切るにはどうするか?とここ数年考えていたのですが、そういえばコラッツ予想(3n+1問題)を確認するプログラムはちょうどよい例だと思いプログラムを作成してみました。


CollatzAsmについて


 せっかくなので64ビットアセンブラで作成し、128ビット(2の128乗)までの数を扱えるようにしました。ちなみに64ビットだと入力が数百億程度(35ビット程度)で内部の計算が桁あふれを起こします。
Visual Studio 2022(C++/Asm)で作成しています。ここからプロジェクトファイル一式をダウンロードできます。


 Visual C++ですが32ビットバージョンはインラインアセンブラが使えるので、お手軽にアセンブラを使えたのですが、64ビットになりなぜかインラインアセンブラをサポートしなくなりました。ということで約30年ぶりにアセンブラのソースコードを書きました。
ちなみに、16ビット時代はアセンブラプログラミングの参考書が豊富にあったのですが、64ビットになりあまり見当たらなくなりました。昔はミックスドランゲージといって、Cからアセンブラを呼び出す方法もよく解説をされていたのですが、今では、ここに資料があるくらいで、基本的なことが分かっている人じゃないと意味不明かと思われます。
詳しい解説はご希望があればやりますが、このプロジェクトをサンプルとしてもらえればと思います。


 また、このサンプルはC++14のマルチスレッドのサンプルにもなっています。長い間マルチスレッドプログラムと言えばOSのAPIかランタイム関数を使って作っていたのですが、C++14からプログラミング言語にサポートされたということで作成してみました。


実行例は以下のとおりとなります。



最初の引数で何処までの数を確認するかを入れ、2つ目の数は並列度(スレッド数)になります。
サンプルでは10になっていますが、当然コア数以上の値をいれます。32論理コアに対して100とかにしてもパフォーマンスが上がります(後述)。


CollatzAsmBenchについて


 アセンブラでのプログラミングに限った話ではないのですが、プログラムの最適化の過程で試行錯誤を行うことがあります。特にアセンブラでプログラムすると様々な命令を使うことができるのでそのバリエーションが増えるかと思います。
ということで試行錯誤の記録として10個程アセンブラのコードのパフォーマンスを比較するプログラムを書いてみました
以下、実行結果になります。




ChatGPTの出力コードとの比較


 いわゆるバイブコーディングということで専用のツールも出てきていますが、コラッツ問題を扱うプログラムに関していうと、どこにでもあるのでChatGPTでも簡単なプロンプトでかなりいい感じのコードを出力しています。ということでChatGPTでプログラムを出力させてみました。、実際に試してみたところ可能でしたがあまり速度が変わらなかったので、今回はアセンブラでの出力はしていません。ChatGPTが作成したマルチスレッドのものを掲載します

 私が作ったコードと比較するとマルチスレッドの初期化の取り扱いがうまいです(emplace_backを使っている)。一方で、データ長は64ビット止まりで、並列性も論理コア数に従ってスレッドを作成していますが(hardware_concurrencyメソッドを呼んでコア数を取得している)、このプログラムの場合、各スレッドの実行時間が必ずしも同じではないので、スレッド数をより多くして各スレッドのタスクを細かくした方が、実行時間のばらつきの減少が期待できます。一方で、一般論になるのですが、論理コア数以上のスレッドを実行させると各スレッドがCPUのリソースを食い合いすることになるので、実行スレッド数を論理コア数に合わせるのも一つの手になります。


 今回はアセンブラでは比較をしませんでしたが、CやC++のコードを単純にアセンブラにしてもあまり早くならないということもあります。一方で128ビットのような桁数の多い計算をさせる場合、アセンブラには桁あふれを処理する命令があり、CやC++で組むよりはるかに効率的なプログラムが記述できます。機会があればChatGPTでアセンブラプログラムの最適化を行いたいですが、↑の例にあるようにAIに任せるより、自分で工夫をした方が手っ取り早い面があります。もちろんですがアイデア出しをAIに頼ることもできますので、こういうことではあまりAIと人間の比較は意味がない(人間からしたらAIも利用する)ということになりますが、2025年9月現在、このあたりのチューニングはまだ人間の方に一日の長があるかと思います。(追記)この記事の公開後、1週間でClaudebotと名乗るロボットからZipファイルがダウンロードされたのでひょっとしたらClaudeにコードがパクられるかもしれません。


 最後に実行結果を



ということで、倍以上のパフォーマンスを示しています。逆にいうと倍程度にしかならないのですが、ある処理時間が半分になるということは2020年代のCPUの進化でいうとほぼ10年に相当します(この場合シングルスレッド性能の比較になる)。つまり上手くアセンブラでプログラムを書き直すことができればCPUの進化を10年先取りできるとも言えます。CPUのシングルスレッド性能の向上が顕著だった90年代ですと概ね1,2年でパフォーマンスが倍になっていました。
余談ですが、アセンブラでのプログラミングは8ビットや16ビットの時代は割と一般的でした。90年代以降ではCPU自体の進化が早かった為、アセンブラでのプログラミングがエンコード等、いやゆるSIMD命令を使うため等、ニッチになった感がありました。CPUのシングルスレッド性の向上が見込めなくなった昨今、アセンブラでのプログラミングが見直されるかもしれません。
話を戻すと、コラッツ予想の確認プログラムの場合、スレッド数を100にしても性能が伸びていることを確認できます。これは、前述のとおり値により処理ステップにばらつきがあるためで、区間を細かくした方が(スレッド数を多くし多方が)、CPUから見た場合のトータル処理時間が平均化される為です。

2025-09-08 | コメント:0件

Windows 10 のサポート終了に備える(ドラフト)

 Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了するとのことです。あと2か月を切りましたが、実際にはこの日が最後のWindowsアップデートということで、『この日以降しばらくは使えるのでは?』といつも思わなくはないが、手許のマシンは全て他のOSをインストールし、Windows10を載せているマシンはなくなりました。最後のマシンは、Core i7-980XのマシンをCPUを990XにアップグレードしたついでにOSもWindows11にアップデートしました。
ということで来るべきWindows10のサポート終了に向けての対応をまとめてみました。以下、お勧め順になります。


(1) ESUを使う(泣きの1年延長)


 マイクロソフト社は、Windows 10 のESU(拡張セキュリティアップデート)を低価格または条件を満たせば無料で提供するとしています。これにより1年間は、Widnows10を利用できます。
 ESUは従来のOSでも提供されていましたが、法人向けと記憶していますが、Windows10に関してはコンユ―マーにも大々的に提供されます。 ちなみに無料でESUを使う方法についてはここが詳しいです。


 当初のアナウンスではESUの無料での利用(Microsoft Rewards、1000ポイントを使用)は、個人ユースのみとありまして、私の場合はプロユースだったのでこれはスキップしました。


(2) Windows11を使う


 従来の慣例(発売日から10年)からいうと、Windows11は、2031年頃までは使えると予想できるので、Windows11を試す方法もありえます。
 ただし、非対応PCにWindows11をインストールすると、サポートから外れることとなります。つまりトラブルが起こってもマイクロソフトは助けてくれないことになります。とはいってもChromeOSやLinuxについてもトラブルが発生した場合は基本的に自助努力が必要ということで、この点ではあまり変わらないともいえます。
さらに非対応PCの場合、年1に発生する大型アップデートが行われないのですが、昨今のトラブル事例を鑑みますと、却って大型アップデートがスキップされるので好都合ということも言えます。


 Windows 11の対応PCは概ね、TPM2.0、セキュアブートをサポートし、第8世代 Core i以降(インテル)、第2世代Ryzen以降(AMD)のCPUとなります。インストール時にこれらの条件のチェックが入ります(クリーンインストール時はCPUの要件はチェックされない)が様々な方法でチェックを回避できます。
 2025年8月時点では一番簡単な方法は、Rufusというツールを使って、Windows11のISOファイルからUSBメディアを作るとこれらのチェックを回避したインストールメディアを作ることができます。
 これでも残念ながら古いCPU、Core 2 DuoやCore 2 Quadやそれより古いCPUにはWindows11をインストールすることはできません。
Windows 11 の要件については、色々ニュースもあったのですが(https://youtu.be/rg0ol-7RpvAhttps://youtu.be/0fe0xRgVgWg)、ややこしいのは上記の条件が回避可能というところで、さらにい最近のYoutube界隈では『Windows11の要件が緩和された!』とかいう動画もちらほら散見され、『本当のところはなんやねん』と気になるかと思います。
推測の域ということになりますが、Windows Server 2025 のシステム要件、がヒントになります。Windows Server 2025は、Windows 11 24H2と同じビルド番号(26100)を持っており一卵性の双子ということで、Windows 11 24H2の『本当(?)のところの要件』は、Windows Server 2025と同じということができます。これによると、セキュアブートもTPM2.0 も必要なく、CPUの要件はインテルでは初代Core iからということになります。
 現実的には古いマシンで上手くインストールすることができない非対応のマシンがあるので、そういう場合は、諦めるしかないです(そういうことでの非サポートということは意味があります)。
現在分かっているトラブルと対応方法ですが、古いRealtekのネットワーク(オンボードのもの)でケーブルをつないだ状態で、Windows11をインストールするとBSOD(ブルースクリーン)となり再起動を繰り返すことになります。回避方法の一例は他のネットワークカードやUSBのイーサネットアダプターにケーブルをつないでWindows11をインストールしBSODを回避することが挙げられます。その他、この動画が役に立つかもしれません。
 その他、こういうトラブルも報告があります。こちらはRealtekのサウンドになります。
非対応マシンにWindows11をインストールするとパフォーマンスが下がるとかいう話がありますが、私が触った感じではそういうことはありません。

まとめると、Windows2025の要件に合致しないマシン(CPU)では、Windows11は動かないと考えてよい。Windows11の要件に合致するマシンは動くと考えてよい(動かない場合はサポートが受けられる)。Windows2025の要件に合致してかつWindows11の要件に合致しないマシンは、動くかどうかわからない。動かない場合はサポートが受けられない。自力で解決または諦めるしかない。ということになります。具体的には一部のドライバーに致命的な不具合がありインストールが成功しないケースが判明している。


(3) ChromeOS (flex) に移行する


 もし、使っているマシンがノートPCで、ほぼブラウザとGmailしかしないということであれば、ChromeOS(flex)に乗り換えることもありです。
実際に非力なマシンでも、Windows10以上にChromeOS (flex)は軽快に動作します。さらに、DebianをChromeOS上で使えるので、プログラミングも可能です。
以下の欠点はあるのですが、私は、持ち運び用のノートPC(NEC PC-VKT12H)に、ChromeOS flexをインストールして半年ほど使っています。私の場合は、リモートデスクトップクライアントを入れて、遠隔でメインマシンにつないで使用しています。


ChromeOSの欠点としては、割と動かないマシンがある、例えば、手許のCore i9-10980XEでは起動しませんでした。
他にはSDカードの読込に難があるようで、Chrome OS flexのノートPCに、マイクロSDを挿して数百のデジカメの写真データをコピーしようとして猛烈にスローダウンしました(30分程待ってコピーが終わった)。
さらにいうと互換性・移行については自己責任で、ChromeOSをインストールするということは新規インストールになるので、ディスクが消去されます。データについては別途バックアップをとる必要があります。またお使いのアプリの代替のものがChromeOS上にあるか調べる必要があります。これについては初心者にとっては敷居が高くなりますので覚悟が必要となります。


(4) Linuxに移行する


 常にWindowsのオルタナティブとして君臨しているLinuxですが、同時にオープンソースの世界(≒カオス)を見せつけてきたということで初心者にはキツイものがあるかと思います。しかしながら最近では人気のディストリビューションが出てきて、Android(Linuxをベースとしている)の普及もあり、そろそろ初心者にもやさしいものが出てきたのではないか?と思います。


ちなみにディストリビューションという単語がわからなない場合、Linuxに移行するのは厳しいかと思いますので敢えて説明はしません。


お勧めというか私が使っているディストリビューションは、UbuntuとQ4OSになります。他には、ディストロウォッチのここや、ここをみてお好きなディストリビューションを探すのもよいかと思います。


 Linuxの欠点としては、なんやかんやでGUIのパフォーマンス・出来がが悪い(誤解されるとなんなので言うとベースのカーネルは悪くないが、経験上、GUI等を構築すると結局Windowsと比べてパフォーマンスが劣る。)よく古いマシンにLinuxを入れてという話がありましたが、今のLinuxは十分に重く残念ながらWindowsの代替と期待しすぎると残念な思いをするかもしれません。加えて、自力でサポートをしなければならなく、Windows11を非対応PCにインストールする以上にLinuxのインストール&セットアップは難しいかと思います。さらにOSのインストール後にChromeをインストールするにはどうするか?とか、については初心者にとっては一筋縄ではいかないものがあるかと思います。もっとも、こういったことはITのプロを目指す方にとっては一つの登竜門でもありますので、プロを目指す方は是非試してみた方がよいとも言えます。


Linuxをインストールすることについてはデータ移行・互換性についても自己責任で、データについては別途バックアップをとった方がよいです。またお使いのアプリの代替のものがお使いのディストリビューション上にあるか調べる必要があります。もっとも多くの場合、代替のアプリを見つけることができるかと思います。


(5) 番外編(LTSC、Windows Server)
 長期サポートバージョンということで法人向けには、Windows 10 LTSCというものがあります。これは一般の方は入手しずらいかと思いますが、2027年1月までサポートされます。


その他、Windows Serverの場合、もう少し期限が延長されます。各バージョンのWindows Serverのサポート期限は、
  Windows Server 2016 2027年1月
  Windows Server 2019 2029年1月
  Windows Server 2022 2031年10月
  Windows Server 2025 2034年10月
となっています。このうち、2016、2019、2022がWindows10を元にしており、2025がWindows 11を元にしています。


 業務用のサーバーになりますが、私の手元には、Windows Server 2019と2025があります。2025の方には、Broadwell(第5世代相当)のXEON E5 2696 V4で運用しています。
これらはパッケージが入手できるかと思います(2025は今のところ見当たらないですが・・・)。が、2019は18万円ほどで、2025は追加のコアライセンスもあり30万円を超えました。(最近円安もあってかサーバーの値段が上がっています)。
昔(Windows Server 2003や2008)の頃は概ね10万円程度で買えたサーバーOSですが、ここ15年で大分値段ががりました。



2025-09-01 | コメント:0件

保守の台頭と、通訳案内士として戦争責任をどう説明するか?

今年(2025年)の夏は参議院選挙があり、いわゆる保守系の政党が躍進しました。
私自身はいわゆる中道の人間と自負していますが、改めて結果をみると右寄りの人が多いことに驚きました。
もちろん、右左は考え方の違いなので結局、国が良くなればどちらでもよいかと思うのですが、今年の夏は幾つか気になる言動があり危機感を持った次第です。


 例えば、この記事『石破首相は“醜く奇妙な生き物”?「誹謗中傷」にスカッとする人が盲信する“美しさ”の正体』のように過激なことをいう保守党の新人議員がいます。ちなみに私は恥ずかしながらこの方に投票しまして、早くも後悔をしています。どうもこの方は安倍元首相をひいきにしていて、石破首相については安倍さんと対立していたこともあり、基本的に嫌っているようで、石破さんを左翼と主張しています。


まぁ、これなら国内の話なので考え方の違いだとすればよいのですが、最近、日本人ファーストということで、外国人に対する排斥運動、特に中国に対して分断をあおるような主張が目立ちます。
ちなみに南京事件(南京大虐殺)は無かったとか、保守党が発表した戦後80年の談話に、『戦争の「罪」は償ったと言えるでしょう。少なくとも、今を生きる日本人がその罪を背負う必要はありません。』ということを言っております。


 前置きが長くなりましたが、いち通訳案内士として戦争責任についてどのように海外の方に説明するのか?を紹介したいと思います。
(注、これはあくまでも一人の通訳案内士の見解であり、これが正解という話ではございません)


戦争については積極的には触れない


 まず、通訳案内士として外国人のお客さんと接するときに、太平洋戦争についてはわざわざ触れるようなことはしません。そもそも、日本に来る外国人の方は、当然、日本好きでありわざわざネガティブな話を聞く用意がありません。敢えて触れないことが肝要かと思っています。


避けられない場合


 通訳案内士としては、政府見解は大変ありがたいと思いますので参考にしています。
 例えば、広島を観光する場合、原爆ドームやら平和記念公園を案内しなければならない場合があります。この場合、政府見解を参考にして、『日本は悪い国だった。それで戦争があり、広島では原爆が落とされた。』という感じで説明します。
ここでもあまり詳細は話しないようにします。あくまでも『日本は悪かった』、『戦争は人を不幸にする』、『戦争被害者としての広島』という説明をしてあとは資料館に任せます。ちなみに通訳案内士を『民間外交官』という人がいますが、特にこういう説明を求められた場合、民間外交官ならもっときちんとした説明を求められる場合がありえますが、そもそも私のスタンスとして民間外交官という考えは持っていないので、ガイド業務として自分の主張を含めて詳細は話しません。


もっと詳細な話を求められたときは


 もっと詳細な話を求められたときは、当時の状況や現在の日本人として戦争はどう思うか等の話をするかと思います。
 例えば、『窮鼠猫を噛むではないが資源がないところで禁輸で追い詰められたので一発逆転を狙った。』とか、『現在の日本は武装解除している。ある意味アメリカの支配下にあり軍事的な能力は限定されているので、現在は戦争をやろうという発想は日本人からは出てこないのではないか?』とか『日本人は一度決めたことを方向修正することができないので当時は軍事的な拡大路線を貫いて結局、止めることができなかった。』ような話をします。悩ましいですが相手によっては『自虐史観についてはそろそろ止めたいという人もいます。』という話をするかもしれません。そのほか、相手の国により反省のトーンをかえますが、中国人、韓国人、欧米人の方と突っ込んだ話をするときはアイムソーリーというのははじめに入れるかと思います。


終わりに


 2024年のインバウンドの消費額が8兆円を超えたらしいです。これはかつての電化製品の輸出額に匹敵するということで、インバウンドが現在の日本経済を支えていると言っても過言ではないです。民泊やオーバーツーリズムの問題がありますが、重要な産業であることは間違いがないです。
保守系の方は中国に対して敵愾心をもっているようですが、残念ながら日本のプレゼンスは中国より下になりつつあります。海外旅行をすれば、『Japan as No.1』というのが懐かしいぐらいどこでも中国人がいて日本人と合うことが少なくなってきました。40年前の日本は確かに世界に誇れるような国でしたが、残念ならが今はそうではないです。それは中国のせいではなく。日本自体が自沈したからではないでしょうかね?

2025-08-24 | コメント:0件

マイナ保険証(2025年7月)資格確認証を入手しました

 Youtubeの方ではマイナンバー問題ということでちょいちょい動画をアップいましたが(こちらが再生リストになります)、ここ数か月動画の更新をさぼっていましたが、この度資格確認証を入手しましたのでそれについての記事になります。


資格確認証を取得するメリット(ほぼ今までどおり保険診療が受けられる)


 マイナ保険証については過去にトラブルが発生しその検証・対策もまるで素人がやっているようで(詳しくはマイナンバー問題)、今後もきちんと運用がされるかどうか怪しいところがあります。
こういう状況で安心して保険診療を受けられるようにするには『資格確認証を取得する』ことが選択肢になるでしょう。具体的には、マイナ保険証の利用登録解除(および場合により多少の追加手続き)を行うと「資格確認証」が送られてくるようになります。これは従来の保険証とほぼ同じものであり、今後も従来どおりの保険診療が受けられるようになります。政府は「デジタルだ!」といいながら、不完全な(ベータ版としか言いようのない)システムを導入しているが、そんな不完全なシステムが引き起こすトラブルにいちいち付き合う必要はないでしょう。
ちなみに、2025年7月時点での利用登録解除は数万件程度であり、今の段階では比較的スムースに登録解除ができるようです。今年は私のマイナンバーカードの更新年で、新しいカードを取得するのに2か月半かかったが、利用登録解除はそれよりはるかい迅速に手続きができるようです。一度登録解除を行い、二度と登録しないようにすれば、今までどおり安心して保険診療が受けられるようになります。


マイナ保険証でよいのではないか?


 現在、マイナ保険証を利用しており特段問題がない方はそのまま利用するのも手であります。
もっとも、マイナ保険証を利用するには2つ程注意点があります。
1点目は、マイナ保険証での受付が出来ない場合があるということで政府をそれに対する対応策を示しています。要はマイナ保険証だけでなく「資格情報のお知らせ」を持った方がよいということで、マイナ保険証だけでは窓口でトラブルとなる可能性がある。
2点目は、マイナンバーカード(電子証明書)の有効期限を意識しなければならないことで、5年目(5回目の誕生日)で電子証明書の更新があり、10年目(10回目の誕生日)でマイナンバーカードの更新があります。更新を忘れるとマイナ保険証が使えなくなる。『その場合どうなるか?』ということがあるが、最終的には資格確認証が送られてくることになるが、それなら資格確認証でよいということになる。
もちろん、今後システムの完成度が上がり、マイナンバーカードの更新が習慣化すればマイナ保険証で受診するのが当たり前となるかと思われるが、時間はかかるかと思われる。


マイナ保険証の利用登録解除とそのデメリット


 利用登録解除を行うには、保険者(保険証に記載がある)に連絡することになる。保険者の名称からWEBで検索を行ってホームページから『利用登録解除』の方法を調べることになる。国民健康保険・後期高齢者医療保険は市町村に問い合わせることになる。サラリーマン等のいわゆる厚生年金加入者は健康保険組合と呼ばれる団体に問い合わせることになる。
サラリーマンの方が利用登録解除を行い、資格確認証を取得しようとすると、場合によっては資格確認証が会社に送られてくるかもしれない。多くの中小企業が入っている全国健康保険協会(いわゆる協会けんぽ)の東京支部の場合は、会社に送られてきた。また全国健康保険協会は会社に対して従業員に『マイナ保険証を使うように』と通知を行っており会社員の方にとってはプレッシャーとなるかもしれない。その他、確定申告時に医療費控除を受ける際に領収書を集めておかなければならないとか一定の不便さがある(このあたりは従来どおりと言えば従来どおりである)ので今一度、マイナ保険証のメリットを再確認して、メリットが失われた場合に本当に困らないかどうか、念の為、確認する必要があるでしょう。


2025-08-03 | コメント:0件

ヤフオク vs メルカリ どちらが良いか?

ヤフオク歴はほぼ四半世紀で、PentiumIII600Bを売ったりしたこともありますが、そこまで真剣にオークションをやるようなことはなかった。
コロナ禍の時、マイニング用のGPUを入手するためにヤフオクを利用したのをきっかけに久しぶりにオークション熱が出て今では常時70個のアイテムをオークションに出している。もっとも、全て個人所有で不用となったものを出品している。


月に2個程度落札されていくのだが、おかげ様で少しずつ部屋が、かたずいて・・・いない。
理由はそれ以上に落札しているからで、憧れのHaswell/Broadwellのパーツの落札をきっかけとして、順調にコレクションを増やし、おかげ様で、Core iシリーズのHEDTが稼働状態で10台程ある。

稼働状態のマシンをCPU別にまとめると
Core i7-980X×2
Core i7-3970X
Core i7-4960X
Core i7-6850K
Core i7-6950X×2
Core i7-7820X
Core i9-10980XE
XEON E5-2696 V4


であり、CPU単体では他に
Core i7-920×2
Core i7-3930K
Core i7-5820K(動作品ということで入手したが未確認)
Core i7-5960X
XEON E5-1650 V4
XEON E5-2620 V4
XEON W-2120(動作環境が無いため確認できず)。
を保有しており、このうちのいくつかはヤフオクで出品中となっている。


実はこのコレクションだが、ちょっとした穴がある。各ソケットの最速CPUをリストアップすると
Socket 1366 Core i7-990X
Socket 2011 Core i7-4960X
Socket 2011-V3 Core i7-6950X
Socket 2066 Core i9-10980XE


となり他は持っているが、Socket 1366の最速CPU(Core i7-990X)だけ持っていない。
当時を知る人は分かってもらえるが、Core i7-990Xが出た当時(2011年頃)、『わざわざこれを買うのか?』状態であったのだが、ハイエンドということもありほとんど性能が同じ980Xよりも価格が下がりにくくなっていた。
私としてはむしろ値段がこなれた980Xを集め(マイニングをしていた関係で980Xを最大4個それ以外に970を2個持っていた)、990Xは眼中になかった。
YoutubeでHaswell/Broadwell(Socket 2011-V3)についてやっていたのが約3年程前になるが、その後、Skylake/CascadeLake(Socket 2066)と入手し、Sundaybridge/Ivybridge(Socket 2011)を入手したときに全てハイエンドCPUでそろえたのだが、気が付けば990Xが無いことに気が付いた。


ということで、最後のパーツを埋めるべくオークション・メルカリを漁っているのだが、990Xはいまだに人気があるようで動作品を入手しようとすれば約7000円からとなる。ちなみに4960Xは流通量こそ少なかったが、4000円程度で入手できたので、それより性能が劣る990Xが7000円程度というのはちょっと納得がいかない。もっとも6950Xは3万円、10980XEは6万円で入手したのだが・・・。
しかたなく、動作確認を行っていないもの(いわゆるジャンク品)に手を出すことになるのだが、この場合、「本当に動作未確認なのか?」という心配がある。
といってもたかが数千円程度のものであるので、最近は流行っているチャイナドラマに課金したと思って、メルカリで動作未確認を4000円程で購入したところ、晴れて「動作しない」ものを入手できた。安物買いの銭失いですな。


ここで、気づいたことがあるのだが、ヤフオクの場合このように「未確認」と言われて落札して動作しないものだった場合、私は評価を「どちらでもない」として「動作しませんでした」というコメントを入れるが、メルカリの場合「良い」か「残念」しかない為、このような評価を行うことができない。もちろん評価を「良い」としてコメントに「動作しませんでした」ということもできるがこの場合、いちいちコメントを読まないと、未確認品の結果がわからないのでこれはこれで不便である。まぁ「残念」という評価にすればよいのだが報復が面倒ということもある。
一方で、動作確認済みの商品で動作しない場合、ヤフオクの場合は自分でやり取りをする必要があるがメルカリの場合は割と迅速に事務局が間に入ってくれるので返金対応が早い、
そもそも、動作品が動作しないというのもおかしな話かと思われるがオークション・フリマというのはそういうものであるともいえる。


諦めきれずに、今度は動作確認品をメルカリで約7000円で購入したのだが、今度はこれがなかなか発送されない。ヤフオクの場合は概ね翌日に発送される(業者の場合は取引が多いこともあるのか平日で5日以内とかもある)。一方でメルカリの場合は翌日までに発送されることはまずなく、発送期日を超えることもざらである。あまりにも発送されないので結構な割合で取引のキャンセルを行っている。キャンセルについても事務局を通せば時間はかかるがしっかりと対応してくれる。
一方で、ヤフオクの場合は出品者が24時間以内に発送していると「この出品者は平均24時間以内に発送している」とマークされる。のでそういう出品者から落札することになる。


ということで、「ヤフオクとメルカリはどちらが良いか?」ですが、ここ5年程の傾向の感想になるが、以下落札者となった場合のヤフオクとメルカリについて


ヤフオク:評価システムがしっかりしているので事前に相手の評価がある程度把握でき対応ができる。出品者の質もある程度良い。(ただし詐欺的な出品者は多い)


メルカリ:事務局対応がしっかりしているので、トラブルがあった場合の事後対応が安心できる。出品者の質はあまり良くない。良くも悪くも素人が多い。


ということが言えるかと思う。
まぁ、何れにしてもトラブルを楽しめるようでないとオークション・フリマの利用はストレスがたまるかと思う。


2025-07-30 | コメント:0件
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