2021年も明けてすっかり4か月が過ぎ去りました。
年明けからマイニングにはまり主に中古のものでハードを揃えている今日この頃です。
ひと昔前ならマイニングなんて軟弱なものをやろうという気もしなかったですが、何もしなくても地味に小金を稼ぐ様をニヤニヤしながら見ている自分に年を取ったなと思う今日この頃のところへ、もう一つ年を取ったと実感するニュースがありました。
VineSeed 以外の Vine Linux リリースを終了
初めてUnixに触れたのは大学生の頃になります。入学した大学がEWS4800を導入していました。ほぼ触っただけになります。初めての自分用のUnixライクなOSは、今から30年前になりますが、PC98用のMinux1.5になります。その後仕事でUNIXに触る機会があり、初めて仕事で使ったLinuxはTurbo Linuxになります。
Vine Linuxは、初期の会社のサーバー用ということで初めて自分で選んだディストリビューションになります。
Vine Linuxは、インストール・設定も素直にでき、あまり困ることもなく、初期の運用では大変お世話になりました。Version 2.1、2.5、3、4と使用しました。Version 2.1はパッケージ版を購入しました。Version 4をもとに本も書きました。日本人が作ったディストリビューションで、当初は日本語環境に力を入れており、他のディストリビューションの品質がいまいちの頃に2000年代までは安定的に使うにはお勧めでした。
時代の流れと共にサーバー用途ではRedHatの互換OSなどに、デスクトップではUbuntuに、押されるようになりました。
私もCentOSに移ってしまったのですが、コロナで空き時間が増えている今日この頃、最近、思い出したようにVine Linuxのページにアクセスしてました。
ここ最近はメンテナンスも止まっていたようですので、後追いで正式の発表となったようです。
ありがとうVine Linux!
かなり久々のWindowsネタですが、ちょっとはまって他に記述がないので書いておきます。
要はタイトル通りなのですが、ページファイルなしのときにHyper-Vがおかしくなるという話です。
Windows Server 2019をセットアップしHyper-Vをインストールして、業務用のソフトが入ったWindows10をゲストとして動かしていたのですが、ある時
『ハイパーバイザが実行されていないため仮想マシンが起動できません。』
と言われててゲストマシンが起動しなくなりました。
BIOSの設定で仮想環境の設定(Intel-VTやらAMDのSVM)をONにする
ハイパーバイザが起動できない「アプリケーションでエラーが発生しました」
やら
BIOSのいわゆるDEPサポート(Intel XD, AMD NXビット)
Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のエラー: ハイパーバイザーが実行されていないため、仮想マシンを起動できませんでした
を確認したのですがきちんと設定さていました。
で何気に色々チェックをしましたところ
ページファイルをなしにしていました。ので元に戻す(OS管理にする)と無事に起動しました。
2020年もすっかり明けて2月になりましたが、年明けに10年ぶりにPCを更新しました。
ちょうど10年ほど前に、購入するPCの世代を統一しようと初代Core i7でソケット1366に決めたのですが、そこからCore i7-980Xを3つ程とi7-920を入手し4台のPCがあるわけですが、その後継ということでZEN2世代のRYZENに決めました。
Core i7を買ったときはちょうどWindows7に乗り換えた時でそこから8,10ときて、ここ2,3年は自分のPCがもっさりしていてグラフィックカードを変えたりしていましたがやっとこさ全とっかえができました。
今回はインテルからAMDに乗り換えたのですが、長いPC歴でちょこちょこAMDを使っています。今までメインマシンで使ったCPUを思い出すだけ書き出すと、こんな感じになります。
1984 (不明)ポケコンPB110
1985 uPD780(Z-80相当品) NEC
1989 80286相当品 AMD
1989 V30 NEC
1992 i486SX(J) Intel
1994 Am486 SX2-66 AMD
1996 Pentium 133 Intel
1997 MMX Pentium 166 Intel
1998 K6 AMD
1998 K6-2 AMD
1998 M2 Cyrix
1999 K6-III AMD
2000 Pentium III 600 Intel
2000 Pentium III 1000 Intel
2002 Celeron 1.4(PentiumIII系) Intel
2003 Celeron 2.3(Northwood-128K) Intel
2003 Pentium4(Northwood) Intel
2004 Athlon 64 3000+ AMD
2006 Pentium D 805 Intel
2006 Core 2 DUO E6400 Intel
2008 Xeon X3350(Core 2 Quad) Intel
2009 Core i7 - 920 Intel
2010 Core i7 - 980X Intel
2020 RYZEN9 3950X AMD
年号は大体ということで割といい加減です。その時の懐事情と趣味とその他諸事情で買い集めたり絞ったりしていましたが、こうしてみると2010年代のスキップぶりが半端ないですね。Core i7についてはSandy Bridge世代でそろえればよかったと少し後悔して、AMDからZenマイクロアーキテクチャが出る噂を聞きつけたときに様子見をしてZen2になったところで「行こう!」となった感じです。
話は戻って、初めての16ビット、32ビット、64ビットCPUは、AMDになります。初めての16ビットパソコンはPC-9801RXでしばらくはIntelを使っていると思っていたのですがあるときに中を開けてみたらAMDのCPUでした。よくよくカタログをみたら80286相当品と書かれていてものすごくがっかりした記憶があります。初めての32ビットCPUは、i486SX(J)と思いきや、このCPUは外部バス16ビットで、それを初めて知った時のがっかり感は半端なかったです。そのあとに買ったパソコンが今はなきコンパックのPresario CDS 524でこちらもメモリの増設で筐体を開けた時にみたらAMDでまたもやがっかりした記憶があります。その後、懐事情が改善し自作に移行して狂ったように買いましたが、初めてのDual-processor, Dual-core, Quad-core, Hexa-core はIntelになります。
RYZEN9は、初めての16-core(書き方を探すのが面倒)、PCI-E Ver4.0(Ver3.0はスキップ)、DDR4-RAM、UEFIです。利用面からは、初めてのCPUプロファイラ(AMDuProf)を使うプロセッサになります。CPUはキャッシュミスとか分岐予測ミスとかが発生すると内部のカウンタで記録をとるのですが、それを読み出すソフトウェアがCPUプロファイラということになります。有名どころではIntelのVTuneがあるのですがこのソフトがめっぽう高くCPUと合わせての購入となると個人では手が出しにくいです。AMDの方はなんと無料ということでまぁAMDということになりました。
そんなものを何に使うのか?と言われそうですが、もちろんADPのインタプリタ部分で、当初はVisualStudio付属のプロファイラを使って最適化を行っていましたが、いろいろ私に合わず、『V-Tuneかー』と思っていたところへ、CodeXL(AMDuProfの前身)の存在を知り、CodeXLに乗り換えたのが5年ほど前になります。CPUがIntelの場合、プロファイラは命令毎にかかった時間が分かるのですが具体的な原因(キャッシュミスなのか?ブランチペナルティか?とか)までは分からずそのあたりは手探りになっておったのがこれでばっちりと分かるようになります。早速プロファイルをしてみると、
パットと見てよくわからない指標があるのでカウンタの意味についてはお勉強が必要なようです。例えばハイライト部分はただの代入になるのですが、それでなぜRet branchとかが関係するのか?(おそらく他のブランチとの関係で結果的に実行された/なかったとか言いたいのかもしれないのですが・・・)とか直接的でないところがあります。
ここにきて、ADPの実行ファイルサイズは約1MBになりますが、今まではプログラムやデータのメモリへの配置はコンパイラに任せていましたがそろそろそういったところまでも手を出す必要があるのかなと思っています。といっても具体的にどうするのか?という話ですが、先ずCPUプロファイラを使いながら基礎データを集めてその上でソースコードを再編集したり、インタプリタ本体を抜き出してミニマムなプログラムを作ってプロファイルをかけたりいろいろ実験ができそうです。
ちなみにこういった話をすると『じゃアセンブラで組めや!』と言われかねないのですが、まぁうざい煽りに真面目に答えると、要は今のプログラムはCPUの潜在能力を十分に生かし切れていないので工夫の余地があり、上手くいけば数倍早いプログラムが作れるということになり、2020年現在ではシングルスレッド性能で数倍といえば時間軸に置き換えると10年以上先に行けるという話になります。
どういうことかと言いますと、例えば1989年に出たi486DX(33MHz)と2000年に出たPentiumIII(1GHz)の性能比は、単純にクロック周波数で見ても30倍(実際はそれ以上)になります。次いで2010年に出たCore i7-980X(3.33GHz、ブースト3.6GHz)とPentiumIII(1GHz)との性能比は、クロック周波数でみて約3.3-3.6倍と伸び率が10分の1程度に減速しています。そして今回のRYZEN9 3950X(3.5GHZブースト4.7GHZ)とCorei7-980Xはクロック周波数ではブースト時で比較して1.3倍、実際に手元にあるADPのプログラムを動かしてみると整数演算で2倍となっています。つまり、それまでは最新のCPUと言えば以前のCPUより格段に速くなって10年も経てば桁違いの速さを見せたのですが2000年代の中盤頃からそのスピードが止まり、今では10年で2倍のパフォーマンスアップに留まることになります。
つまり今まではプアなプログラムを組んでも時間が経てば解決してくれるのですが、これからはきちんと考えて作らないとダメということになります。
CPUプロファイルの話はこの辺にしておいて、今回もう一つ試したいことがあるのが、仮想マシンの活用で今回、私が使う必要のあるプログラムの一部(eTaxとか弥生会計とか)を仮想マシンの方へ移しました。今までは再セットアップとなるとこれらのソフトを再インストールしなければならなくなり面倒なだけなのですが、それが不要となり気軽に再セットアップができるようになるので便利です。欠点としてはOSやらその他のライセンスがインストールするマシンの台数分必要になることと、RYZEN9 3950X特有かもしれませんがCPUプロファイルとの共存ができない(切替にUEFIレベルで設定変更が必要になる)ことでCPUプロファイルを取りたいときはいちいちマシンを再起動することになります。